[Flutter]フォアグラウンドorバックグラウンドの監視について

WidgetsBindingObserverでイベントを監視

Flutterでアプリケーションがフォアグラウンドかバックグラウンドに移行するイベントを監視する場合、WidgetsBindingObserverを使うことが一般的です。WidgetsBindingObserverを利用すると、アプリケーションのライフサイクル変更に関連するコールバックを受信できます。

didChangeAppLifecycleState(AppLifecycleState state)

このメソッドはアプリケーションのライフサイクルが変更されたときに呼び出されます。stateパラメータは、アプリケーションの状態を示す列挙型です。例えば、AppLifecycleState.pausedはアプリケーションがバックグラウンドに移行したときを示します。

使用ステップ

1. ウィジェットクラスでWidgetsBindingObserverをmixinします（with WidgetsBindingObserverの形式で）。

2. WidgetsBindingObserverのメソッドを実装します（例：didChangeAppLifecycleStateメソッドを実装してアプリケーションのライフサイクル変更を受信します）。

こうしたメソッドを実装することで、アプリケーションが異なる状態に遷移するたびに、適切なコードを実行することができます。例えば、バックグラウンドに移行した際にカメラのストリームを停止させるなどのアクションを実行するのに役立ちます。

サンプルコード

以下は、WidgetsBindingObserverを実装してアプリケーションのフォアグラウンドとバックグラウンドの変更を監視する簡単な例です。

import 'package:flutter/widgets.dart';

class MyWidget extends StatefulWidget {
  @override
  _MyWidgetState createState() => _MyWidgetState();
}

class _MyWidgetState extends State<MyWidget> with WidgetsBindingObserver {
  @override
  void initState() {
    super.initState();
    WidgetsBinding.instance!.addObserver(this); // WidgetsBindingObserverを登録
  }

  @override
  void dispose() {
    WidgetsBinding.instance!.removeObserver(this); // WidgetsBindingObserverを解除
    super.dispose();
  }

  @override
  void didChangeAppLifecycleState(AppLifecycleState state) {
    super.didChangeAppLifecycleState(state);
    
    if (state == AppLifecycleState.resumed) {
      // アプリケーションがフォアグラウンドに移行したときの処理
    } else if (state == AppLifecycleState.paused) {
      // アプリケーションがバックグラウンドに移行したときの処理
    }
  }

  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    // ビルドメソッド内でウィジェットを構築
    return Container();
  }
}

この例では、WidgetsBindingObserverを実装したウィジェットを作成し、didChangeAppLifecycleStateメソッドをオーバーライドしてアプリケーションの状態変更を監視しています。必要に応じてフォアグラウンドとバックグラウンドの状態に応じた処理を実行できます。