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インスピレーションTEDxKyoto2023(4)薬師寺 寛邦さん、東ちづるさん

体いっぱいにTEDx京都の波動を受けて

この記事は4回に渡ってわたしのメモをベースに講演を掘り起こしています。TEDx懐かしい、なんて声も上がりましたが、その考え方が古い。TEDxは生きています。他ではありえないレベルでの講演内容、場の高揚感、横のつながりの創生を行っています。このブログでは(1)から(4)でTEDx京都2023をレポートしています。

歌う僧侶、薬師寺 寛邦さん

和宗の学校にいた1年間

実は江藤は高校一年の一年だけ、和宗と呼ばれる日本最古の仏教の学校に通っていました。どうしても学校の細かい規定や高圧てきな指導に相容れずやめてしまったのですが、そこで学んだことが断片的にでも自分を作っているなと最近感じるのです。

薬師寺さんの曲を知ったのはTEDx前にいつぞやです。懐かしいなと思ったら、般若心経でした。一年だけ在籍した和宗の学校では毎朝般若心経を唱え、その間に先生が服装、頭髪、爪をチェックしていました。テストごとに般若心経を1/3ずつ暗記してきたものを筆記させられていました。そんな学校でしたが、般若心経だけは、そして仏教の授業だけはそんなに苦になりませんでした。

辛い時に般若心経

そこで覚えた般若心経は10代後半に辛いことがあるとなんとなく思いだして書いたり唱えたりして、自分を救ってくれたように思います。今覚えているのは断片で、舎利子というのがシャーリープトラという弟子だったとかいう程度のことですが、不思議と聞いていると安心するのです。

(3)の時に、いわゆる「道」を説くことをもう少し意識したほうがいいのではないかということを締めくくりで書きました。般若心経だけではありませんが、自分では動かすことのできない大きな何かを指針として持っていることは、人としてとても強いのではないかと思うのです。

現代社会の中での宗教

友人がかつて西本願寺でイベントをしたことがあります。宗教にそれほど興味がない人でも、こうしたフェスがあれば足を運びやすくなります。

わたしが毎日見ている古谷さんも、『仏教をもっと身近に』をテーマに活動する僧侶です。

互いを尊重し合い、幸せに生きて生きていくための考え方は宗教である必要はありません。でも、それぞれの学校で学んだ宗教の考え方は全て正しいと思うし、現代社会には宗教なり道なりが必要だと思うのです。

東ちづるさん(俳優 / アクティビスト)

キーワードは「まぜこぜの世界」。非常にわかりやすいと思ったのはこの言葉でした。「困った時に救ってくれる社会でないと自分が不安だから。」そのために、多岐にわたる活動をされています。

きっかけは3.11

東日本大震災の時、取り残されたのはいわゆるマイノリティーでした。車椅子の人、目の見えない人、トランスジェンダー、自閉症。それぞれに困難を感じ、中には夫のお墓の前で命を絶ったおばあさんまでいたと言います。そんな時、メディアはというと「デリケートなトピックだから」ということを理由に報道もしませんでした。

きっかけは、全ての活動の仕方が縦割りであること。ハブになる団体があればいいのに!ということで立ち上げたそうです。

まぜこぜ一座

エンタメ、アート、映像、音楽、舞台を通じて一緒に考えていきたいということで立ち上げたのが一般社団法人Get in touch!です。説明によると、「【誰も排除しない"まぜこぜの社会"をめざして】エンタメを通じて「すでに多様性社会で生きている」ことを可視化・体験化するプロボノ団体。」とのこと。

まぜこぜの社会において特性への配慮が必要であることに着目し、様々な困難に直面する人々のために活動しています。東さんは政治や報道が困った人のためにあると信じ、自分自身が困った時に救われる社会を求めています。また、東さんはエンタメやアート、映像、音楽、舞台などを通じて、人々と一緒に考え、まぜこぜ一座を立ち上げ、唯一無二の形で活動しています。彼女は、配慮を優先し、遠慮せずに意見を出し合い、妥協や諦めをしないことを大切にしています。

彼女は、理想を語れる社会にしたいということ、それって素敵なことだと
語っておられました。舞台に立った瞬間、華やかで思わず引き込まれる世界観です。周りの方全員が言っていましたが、舞台のプロはオーラがレベチでした。だからこそ、こうした活動を率先してされているのですね。

さいごに

全4回にわたりTEDxKyotoについて書いてきました。誰に届くかも分かりませんが、少なくとも自分は学ぶことだらけ。そして、職場では読んだ方からコメントをいただくという喜びもありました。

また来年、お会いできますように。

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