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制限なしでオンラインゲームをさせてみたらこうなった

今日は長男の話を書いてみたいと思います。単なる現時点での話なので、1年後の事態は異なるかもしれません。

長男は少し前までフォートナイトというゲームにどハマりしていました。日曜日などは1日8時間。仕事上、ゲーム中毒のことはミミドシマなのでやはり心配でした。私の両親は近くに住んでいるのでその状況をよく知っていました。「あのまま引きこもりになって、人生台無しや。今のうちに禁止しなさい。」完全に板挟みです。

しかしここに来て、悪いことばかりでもない気もするので少しシェアしてみます。同じような体験がある方や、うちはこんな感じだよーという方がいらっしゃいましたらぜひアドバイスください。

「あまりにも中毒性が高すぎる」として集団訴訟を起こされる

長男から聞いたところでは、中毒性が高すぎて訴訟を起こされているというフォートナイト。調べてみるとこんな記事が出て来ました。

以下、サイトより

カナダの法律事務所は、エピックゲームズに対する集団訴訟を準備しており、開発者が「非常に中毒性の高いゲーム」であるFortniteを「故意に」作成したとして非難しています。

「Epic Gamesは、Fortniteを製作した際、長年にわたって心理学者を雇いました。彼らは本当に人間の脳について深く研究し、可能な限り中毒にするよう苦心しました」とカレックスレガルの弁護士は言います。 「Epicは、若者向けの非常に中毒性の高いゲームを意図的に市場に投入しました。」

中毒性が高いのはオンラインゲームだけではない

製作者はできるだけそのゲームやサイトに顧客を止まらせることをあらゆる手段を使って意図的に行なっています。脳科学や心理学を駆使し、中毒者を量産しているのです。

中毒性を高めることは何も珍しいことではありません。Facebookなども全く同じことをしています。例えば、無限スクロール。ある実験によると、永遠にスープのでてくるボウルを用意すると、お腹がいっぱいになっても飲み続けるとのこと。気づくと延々とTwitterやFacebookの画面を眺めていることはありませんか?

無限にスクロールができるサイトは意図的にそれを行なっているわけです。

例えばYoutubeの横にあるオススメの画像。ある学校で実験的にその画像を灰色の長方形に置き換えたところ、無限にYoutubeを見続けるという行動が減少したということです。(一次情報です)

SNS代わりの連絡手段として意外と有効

しかしながら、悪いことばかりではありません。自宅で長時間に渡りゲームをしているということはそこにいる訳ですから、連絡手段として使うことができます。

例えば、不登校の生徒の場合、外からの連絡が難しいことがあります。長男の友人もそうで、長男がスマホを持っていないのでSNSができない。その子の自宅に電話しようにも家の電話に電話するのも気がひける。長男はGmailを持っていますが、相手にはない。

それでも夏休みのある日、長男とその友人と一緒にスポーツ施設に行くことにしました。しばらくして長男が連絡が取れたというので聞くと、やはりフォートナイトで連絡したと言います。

私も不登校の生徒の担任を何度もしていますが、なかなか電話にも出てくれないし、どうしたものかなと思っていたものです。ですが、現代においては自宅にいながら始終他の子どもとつながっているのです。しかも、常にバーチャルとはいえ実体験を共有しているせいか、結構深いところで共感していたりするので不思議です。

どうしたら中毒状態を卒業できるのか?長男の場合。

ある日突然長男のゲーム時間が激減しました。やたらと外へ遊びに行くのです。靴はボロボロ。そしてYoutubeを見ていた私に向かって一言。

「ママ、そんなYoutubeばっかり見てたらあかんで!体動かさな!今の年から始めたら、「エトーさん、すごいですね!」って言われるでw」

的を射ていますよね。私がソーシャルに振り回されていることまで理解していることには驚きました。『すごいですね!』なんて言われたら頑張っちゃう。Youtubeはあまり減りませんが、最近は体を動かしています。

さらに、どうしたらゲーム中毒卒業できる?と聞いたところ、

それより楽しいこと見つけたらええねん。オレの場合はバスケ。」

だそうです。どこへ行くにもドリブルしながら。休日は遠くのコートまで自転車で練習に行き、何時間も練習しているそうです。

それより楽しいことが見つからない場合はどうしたらいいのか、ということですが、おそらくヒントは中毒になる理由にあるはずです。そんな話はまた今度書かせていただきますね。

さいごに

長男は今も変化の真っ最中。思春期に入っていきますし、コミュニケーションの仕方も変化していくことでしょう。ちなみにさっき電車の中で、バスケはフォートナイトより面白いの?と聞くと、そんなことはないらしい。

では何でバスケするの?

「NBAでプレーしたいから。」(まじか!)

で、それはまたなんで?

するとニヤリと笑って言いました。「カネ」

子育ての旅、自分育ての旅は、つづく。

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