見出し画像

単焦点レンズはこども写真にオススメ

単焦点レンズってご存じでしょうか?ズーム機能のないレンズのことを単焦点レンズといいます。

「解像度がいい」「f値が明るい=背景をぼかせる、明るい写真が撮りやすい」「比較的安価」といった特徴があります。ズームができないので、構図に制限がかかりますが、とても雰囲気のいい写真を撮ることができます。

f値が明るいってどういうこと?

単焦点レンズはf値が明るい、と言いました。絞りの大きさのことを「f値」という数字で表します。じゃあ絞りってなんだろう?

「絞り」とは簡単に言えば「光の通り道の広さ」のことです。レンズの中を光が通り、それがカメラのセンサーにあたって写真が撮れるのですが、その「光の通り道の広さ」を絞りと呼びます。

この「通り道の広さ」が広ければ広いほど、光が多く通り、狭いほど光が少なくなります。レンズによってその最大の広さが決まっており、広いレンズのことを「明るいレンズ」なんて呼んだりします。

f2.8とかf4.0とかの数字は、この「通り道の広さ」を表しています。
「数字が小さい=通り道が広い」「数字が大きい=通り道が狭い」ということになっています。ちょっとややこしいですね。

画像1

f値が明るいと背景をぼかせる

写真というものは、あるものにピントを合わせるとその前後はボケます。そのボケの大きさを絞りで調節することができます。

結論から言えば、「絞る=ボケが小さくなる」「開ける=ボケが大きくなる」です。

ちょっとイメージしてみてください。

そうですね、小学生のときのこと…中学生でもいいです。
教室の一番後ろから、黒板の文字を見ています。
うーん…なんか見づらい…目を細めてみよう……少し、見えてきた…。

はい、ありがとうございます。
今思い浮かべていただいたのが絞りのイメージです。

「目を細める」というのは「光の通り道を狭くする」すなわち「絞りを絞る」ということと同じです。
本来ピントが合わずに見えなかった黒板の文字も、絞った結果、読めるくらいにボケが小さくなった、ということですね。

画像2

さて、f値が明るいというのは今の黒板のイメージとは逆になり、ボケが大きくなります。

画像3

背景のダルマのボケ方に注目してみてください。比べると絞ったf11の方がくっきりと写っています。f2.8の方は背景がボケて、よりおサルさんに目が行きやすい写真になっています。

このように、f値が明るいレンズで撮ると、ピントが合っている場所に視線を誘導しやすい写真が撮れます。背景がボケているとなんとなく雰囲気のある写真に仕上げることができますよ。

画像4

その他のメリット

f値が明るいメリットとしては、光を取り込みやすいので
・暗い場所でも早いシャッターをきりやすい
・暗い場所でも感度を上げずに撮りやすい
といったものがあげられます。

この辺のことについては動画でも説明していますので、ご覧になってみてください。

どの単焦点レンズがいいの?

各カメラメーカーからたくさんの単焦点レンズが出ています。お値段も安価なものから目玉が飛び出すようなものまであります。
個人的には50㎜の単焦点が使いやすいのではないかと思います。

この50㎜単焦点は各社安価なレンズが出ていますしf2.0くらいのレンズならば2万円以下で買えるものもあります。

ただし、50㎜というのはフルサイズ換算です。APS-Cやマイクロフォーサーズのカメラをお持ちの方は、また変わってきます。
なんのこっちゃという方も多いと思うので、これはお店の人に
1、自分のカメラをみせる
2、「フルサイズ換算で50㎜の単焦点レンズを探している」と伝える
とすれば大丈夫なはずです。

一眼レフやミラーレスカメラをお使いの方は、ぜひ選択肢に入れてみてください。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?