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こどもとのお散歩に持っていくカメラ 「inspic rec」

2019年の12月にcanonから「inspic rec」というカメラが発売されました。
(表題の写真で食べてるのがそのカメラです。)

コンパクトデジカメという分類ではありますが、ほかのカメラとは違ったコンセプトです。ファインダーも液晶もなく、ピント合わせや露出調整のダイヤルもありません。
あるのはシャッターボタンと、電源や機能切り替えのみ。

「ただ撮るだけ」に特化したカメラですね。他のことは何も考えなくていいし、究極に手軽に撮ることができます。
液晶もないのでどんな写真が撮れたかはスマホかPCで見てのお楽しみです。

こどもと遊びながら撮ったり、お散歩に持っていったりに重宝します。旅行やアクティビティにもオススメです。

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オススメポイント

まず軽くて頑丈だということ。こども、特に小さい子とのお散歩だと荷物はできる限り少ないほうがいいですよね。手をつないだりするなら両手を空けておきたい。inspic recは首からかけていても全く気にならないしその辺にぶつけても問題ありません。

片手で適当に撮れるのもいいです。どうせファインダーがないんだから、と割り切って適当にバシャバシャできます。いろいろ考えずにとにかく撮影できるので、思いがけない瞬間が写真に残ってたりしますよ。

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そして、難しい操作もなく頑丈なのでこどもに渡して撮ってみてもらうのもいいかもしれませんね。親子で撮りあいするのもきっと楽しいですよ。

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ただし、いまいちな点もいくつかあります。

イマイチポイント

まず、画質。あんまりよくないです。ひいき目に見ても、ひと昔前のスマホよりも悪いです。特に暗い場所での撮影が苦手で、暗い場所では塗り絵のような画になってきます。
画質を気にする人にははっきり不向きです。
明るい屋外であればスマホや一般的なコンパクトデジカメと並ぶ画質です。

露出も自動なため、逆光の場合顔が黒くなることが多いです。逆光にならないように注意する必要がありますね。

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この写真は窓の明るさに露出があっているため顔が暗くなってしまってます。

スマホとのワイヤレス接続機能もついてますが、これも重たい。画像を見ようとして接続に数十秒、表示に数十秒、そして切断、なんてことがしょっちゅう起きます。僕はスマホ連携はほとんど使わず、PCに接続して写真を取り込んでいます。

また、シャッターのレスポンス速度も不安定です。シャッター押してから1秒くらいラグがあることもあります。このせいで撮りたい瞬間に遅れることがままあります。

バッテリーも弱いです。公式サイトでは1000枚と書いてありますが、経験上300枚もてばいいところでした。時間にして2時間ほど。特に寒い冬場はあっという間にバッテリーがなくなります。長い時間使うならモバイルバッテリーは必須でしょう。
使い終わってからも必ず充電した方がいいです。

バッテリーについての追記(21.02.03)

どうもバッテリーが弱すぎる、検索してもバッテリーに関しての話題がまったく出てこない、やっぱりおかしいなと思ってcanonさんに問い合わせてみました。
結果、ぼくの持っている個体になんらかの不具合が起きてる可能性がありそうです。修理に出して結果を待ちます。

それでも、このカメラが好きな理由

ここまで書くと、「えぇ・・・じゃあスマホでいいじゃん・・・」って思う人もいるかもしれません。というかこのカメラをまわりの人にオススメしてもみんな同じようなことを言ってました。

しかしながらスマホのカメラというのは意外とめんどくさい。スマホをとりだして、カメラを起動して、構えて撮る。高価なスマホを落とさないように気をつけないといけない。

その点このinspic recは首からぶら下げておけば何も気にせずただシャッター押すだけです。片手が適当に空いていればいい。
この気軽さは他のどんなカメラにもない長所です。実際に触ってみると、この気楽さはすばらしいですよ。アクティビティを邪魔しないで撮れるというのは大きいです。

どんな高級カメラでも写真が撮れていなければ無意味です。この「inspic rec」はカメラやスマホを出すのがめんどくさい、間に合わない、そういった場面を埋めてくれるカメラだと思います。撮影のチャンスを増やしてたくさんの思い出を残せると思います。画質の悪さも後になったら気にならないかもしれませんよ。

想い出の写真は、画質のいい写真が数枚しかないよりも、画質が悪くても写真がたくさんあったほうがいい!と個人的には思います。そういった人にはこのinspic recは向いているんじゃあないでしょうか。





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