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軍隊の階級(下士官編)

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今回も軍事学動画の紹介記事となります。

今回は軍隊の中で、下士官の階層に属する階級の解説です。


それでは、各階級について簡単に解説をしていきます。

下士官は国民の義務である兵役で集められた兵士と違い、自ら望んで生業として軍人の道を選んだ者が進める階層です。
皆さんで言うところの公務員と同じように試験を受け、それに合格し、正式に軍事に携わる国の役人です。
通常は伍長以上の階級に就く者を、職業として軍人の道を選んだと言うことで、職業軍人と呼びます。

・伍長
最初に任官するのが、この伍長と言う階級です。
5人程度の兵士をまとめる班長のような立場となります。

・軍曹
軍隊で一番有名な階級かもしれません。
サンダース軍曹ハートマン軍曹の名前は、なんとなく聞いた覚えがあることでしょう。
10人程度の分隊と言う部隊の指揮官です。
また新兵の訓練の時には、軍曹が教官となって直接兵士を訓練する場合が多いです。
訓練から始まって実際の任務まで常に兵士と一緒に行動することから、「その国の軍曹を見れば、その国の軍隊の強さが分かる」と言われるほど重要な立場にいます。

・曹長
下士官の中では一番上の階級ですが、普段耳にする機会が少ない階級でもあります。
直接兵を指揮するよりも、小隊や中隊と言う部隊で、指揮官の補佐や経理などの事務の責任者を務める場合が多いです。
曹長に昇進するまでには長い期間が必要ですので、曹長と言えば軍隊生活を知り尽くした熟練と言っても過言ではないでしょう。

以上が下士官の階層の解説です。
ですが、実は下士官と次回解説する士官の階層の間には、もう一つ准士官と言う特殊な階層があります。
今回は、こちらで合わせて解説しておこうと思います。

准士官は下士官から士官に進む者や、士官学校の学生が属する場合が多いです。
具体的にどういうものかを簡単に説明します。

・特務曹長
特務曹長は大きく二つに分かれ、一つは下士官から士官に昇進するための教育訓練を受けている者が与えられる場合。
もう一つは、様々な制約で士官にはなれないけれど特殊な技能を修得しており(例えば特殊な通信装置の操作)、士官に準じて曹長以下の者に指示を出す必要性から、曹長より高い階級が必要な者に与える場合があります。
前者の場合は、前回説明した伍長勤務上等兵のようなものと考えれば分かりやすいかもしれません。

・准尉
士官学校で教育中の学生や、その学生が戦争の勃発により止む得ず任務に当たる場合に、仮の立ち位置として与えられことがあります。
また下士官から士官に昇進した時に、教育訓練のためにワンクッション挟む必要がある場合に与えられることもあるようです。

なお、特務曹長と准尉の階級は採用していない国も多くあるので、特殊なパターンだと考えて問題ありません。


以上が下士官の階層と、特殊な准士官の階層の解説です。

今回お話した内容は、全て下記の記事を要約したものとなっています。
さらに専門的な詳しい解説を知りたい方は、下の記事とその元となった配信のアーカイブをご覧ください。

■もっと詳しい記事

■元となった配信のアーカイブ


本日の解説はここまでとなります。
次回は最後となる、士官の階層の解説です。
それではまた、次回の解説でお会い致しましょう。

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