私たちが「ゆげ製茶」です!
福岡県八女郡広川町にある「ゆげ製茶」は、八女茶の生産から製造・販売を家族で営む小さなお茶専業農家です。
この小さなお茶農家が、今、日本や世界から注目されています。
【理由その1】 減農薬・減化学肥料による安全・安心のお茶づくり
その理由の一つは、40年ほど前に二代目(現在は三代目)が始めた「減農薬・減化学肥料」での栽培や、「茶畑の土地の改良」などにあります。それは試行錯誤の連続により数年かけて達成したもので、その過程で得た数々のデータや栽培技術は独占せず地域に提供してきました。
その結果、今では「減農薬・減化学肥料による安全・安心のお茶」が八女地区のお茶栽培の基本となっています。
栽培においても、お茶の木はとても繊細なので、茶畑の木がある位置、土壌、天気、日当たりや風当たりの具合などによって出来具合はまったく違ってきます。それらの条件を把握して、どのお茶の木も最適な状態に管理するのが私たち職人の仕事です。
そして美味しいお茶を作るためには「一番美味しい時期の午前中のある時間帯に摘むこと」が大切で、それを最適な状態に加工しなければなりません。
そのための機械導入などに大きな経済的負担を重ねましたが、このような地道な努力の積み重ねで100%純粋な八女茶作りを可能にしたのです。
さらにゆげ製茶では、その年に摘み取った一番茶しか直販せず、売れ残ったお茶をブレンドすることは一切していません。お茶を最高の味にするため、蒸し時間を常に追求し、効率の悪い作業を続けながら「手間暇かけるこだわりは味に出る」という二代目の信念で、お茶本来の旨味や色、香りを作り出すことができ、その結果お茶好きの方々の間で知られる存在となりました。
ゆげ製茶の直販へ取り組みは、地元の農協、デパート、和菓子店、ホテルなど、数多くの店舗で理解され、今なお継続販売されています。テレビやラジオなどのメディアも取材も増え、工場横にある直売所には全国はもとより海外から訪れる方も少なくありません。
【理由その2】 和紅茶やグラノーラなどの新商品の開発
二つ目の理由は、積極的に商品開発に取り組んでいること。
例えば、茶畑で摘み取ったままのすがすがしい香りとみずみずしい緑色を保つために、酸化を止める最低限の加工だけをした「摘みたてなま茶」や、人気急上昇の国産紅茶「和紅茶」の製造のため品質や味の決め手となる「発酵」の技術を習得。そして取得が非常に難しいと言われる紅茶の本場インド政府公認のダージリン鑑定士による北ベンガルのダージリンと同格の鑑定書を日本で初めて得ることができました。
また、イギリスの高級食品小売組合(Guild of Fine Food)主催の「食のオスカー」と呼ばれる食品の国際コンテスト「グレートテイストアワード」で、一流シェフやバイヤー、高級食品小売業者、レストラン経営者、食品評論家等による厳しい審査を経て、1つ星の評価をいただきました。
茶葉の栄養をそのままに地元のドライフルーツと合わせたグラノーラの開発、地元・八女郡広川町の町長を表敬訪問して町ぐるみで和紅茶を生産する提案、さらには久留米大学とのコラボでオリジナル茶「久留米大学茶」を開発、またハーブティーと和紅茶のブレンド、お茶のミルクジャムなど、お茶の専業農家だからこそできるお茶の可能性の追求と創意工夫を日々続けています。
自園、自農、そして家族経営の小さなお茶農家だからこそ、家族全員が一致団結して信念を貫くことができるのだと思っています。
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