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科学的にコロナウイルスを対策するには?

イベントやライブなど色んなところでキャンセルや中止が出ているほどコロナウイルスは広がっているそうです。
自分はかかるか心配だ。家族は大丈夫か?

というわけでコロナウィルス対策を解説したいと思います。

今のところできる対策とは

特効薬がない、またはワクチン打ってない人がほとんど。ならば一般的なウィルス対策しかないのです。
つまり、風邪やインフルエンザ対策です。
むしろ今できることはそれしかありません。
もちろん、満員電車に乗らないとか、ずっと家に引きこもり誰とも会わないことが最強の対策です(笑)
しかし、ほとんどの人がそうでないので、最小限ウィルスにかかりにくくする、免疫力を高めるという対策をご紹介したいと思います。
ちなみに、うがい、加湿器は盲信しない方がいいかと思いますのでその理由も説明します。


加湿器

風邪のときは部屋を加湿しよう!みたいなアドバイスがよくあるわけです。乾燥状態だと菌が繁殖してよくないって考え方です
この問題についてはコクラン共同計画がレビューを出してて、6つの実験から387人分のデータをまとめて大きな結論を出しております。その結果がどうだったかというと、いまのところは加湿器が風邪にいいという証拠はないが効くかどうかよくわからんとのことです。


うがい

風邪の予防といえば「うがい」。こちらは2005年に387人を対象にした割と大きめの実験が行われてたりします。 その結果はかなりはっきりしていて、シンプルに水でうがいをするだけでも40%ほど風邪の発症率が下がった、とのこと。ただし、ここまでメジャーな手法の割りには実験がひとつしかないので、今後の研究でどうなるかはまだわかりません。 


運動

「運動」は風邪に強い体を作ってくれます。こちらは281人分のデータをまとめたメタ分析になっていて、信頼度はそこそこ高めです。 結論はハッキリしていて、定期的に早歩きからジョギングぐらいの運動をしてると風邪を引かなくなるそうです。
これはメタ分析としては小規模なんで、もうちょい研究例が必要かもですが試す価値ありです。 


亜鉛トローチ

日本ではメジャーではありませんが、海外では昔から亜鉛トローチが風邪対策に使われてきていい感じのデータがかなり多いです。それもひとつの論文だけじゃなくて、複数のメタ分析で結果が出ています。2011年に出た別の系統的レビューでも、1日75mgより多く飲むと風邪の期間を20%も減らせるという結論になってますのでかなりおすすめ。


手洗い

亜鉛トローチを上回るレベルで証拠が出てるのは唯一「手洗い」ではないかと思われます。 たとえば、2011年にコクラン共同計画が大規模なメタ分析をやってまして、67件のデータをもとに結論を出しております。これはサンプルの量も質も信頼がおける内容。
その結論は、「手洗い最強」 とのことです。


正しい手洗い

「手洗い最強」とわかったところで正しい「手洗い」を紹介したいと思います。

手洗いは2つの流派がありまして

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)方式
石けんの泡で手の甲を洗う→指の間を洗う→爪の間を洗う、の3ステップ。
だいたい30秒かかる

WHO(世界保健機関)方式
石けんで手のひらを洗う→手の甲を洗う→指の間を洗う→指の甲の部分を洗う→親指の周りを洗う→手のひらの周囲を洗う、の6ステップ。
だいたい42.5秒かかる。
WHOのほうが念入りな手洗いです。

研究チームは、42人に医師と78人の看護師に協力を依頼。
病院の壁にCDC式とWHO式手洗いのポスターを貼って、どちらかの方法を試してもらったんだそうな。それでなにがわかったかというと、
CDC式は6%のバクテリアが減った
WHO式は21%のバクテリアが減った

CDC式が6%しかバクテリアが減らないと言われると「手を洗う意味あるの?」って気もしますが、実際はこれでも十分に意味はあります。
研究チームによれば、CDC式でも重度の感染症をもたらすバクテリアはちゃんと減っていたとのこと。
日常的には簡易バージョンの手洗いで済ませてもいいみたいですね。
しかし、研究チームいわく

本当の問題は、本職のヘルスケアワーカーですら、65%しかちゃんと手を洗ってないという事実。
顔に触れたり何かに触ったりする際、彼らの手は無菌ではない。 

つまり、本職の方でも意外と手洗いに40秒もかけてないとのこと。なので一般人はCDCすらやってないのでは?ということです。CDCのガイドラインに沿って手洗いは最低30秒を意識したほうがよさそうですね。


まとめ

いかがだったでしょうか?
まとめますと

・コロナウイルス対策は風邪やインフルエンザ対策で今のところ良し。

・対策は運動、亜鉛トローチ、手洗いをしよう。

・手洗いは最低30秒

・最強の対策は引きこもって誰とも合わない(笑)

ということになります。
コロナウイルス対策最終奥義である
「引きこもり」(笑)をできる人はほとんどないと思いますのでこれらで最低限の予防をしていきましょう。

それでは、またお会いしましょう。

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