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タイ僧侶の短期出家のボランティア

タイ僧侶の短期出家のボランティアをしてきた。
その短期出家は10日間で、そのうち5日間お手伝いをした。

ボランティアをするきっかけ

このボランティアをしようと思ったきっかけは、「タイ瞑想の森」で瞑想体験をさせてもらったときに、ボランティアをやらないかと誘われたからだ。
自分もとても興味があってなんでもいいから関わりたいと思っていたから、やらないという選択肢はなかった。
お盆休み期間中であったのもあり、仕事が休みで予定のない日は必ずお手伝いしに行った。

ボランティア初日

ボランティアとして参加した初日は、「剃髪式」という髪の毛と眉毛を剃る日だった。
「剃髪式」は僧侶になる前の準備段階。
ちなみに、タイの僧侶は眉毛も剃るのが決まり事。
お手伝いの内容は、荷物の運搬や会場の準備、片付けなどがメイン。
特にお手伝いすることがないときは、式に参加させてもらった。
実際に僧侶になる方々の髪の毛を切らせてもらうことができて、初めての体験だった。

「剃髪式」の次の日は「出家得度式」というのがあった。
「出家得度式」は僧侶になる儀式。
この日は仕事で参加できなかった。
この日も参加したかったと少し悔やむ。
始めて見ることだから行きたかったな。

ボランティア2~3日目

次にボランティアとして参加した日は、栃木県那須烏山市にある「タイ瞑想の森」という場所で修業?をする日だった。
僧侶になったばかりの方は、瞑想したりお経を覚えたり、法話を聞いたりの繰り返し。
私は朝食の片づけ(皿洗い)から始まり、荷物の運搬、掃除などをした。
空き時間には瞑想をさせてもらった。
翌日も行き、同じようなことのお手伝いをした。

ボランティア4日目

4日くらい間が空いてまた「タイ瞑想の森」へ行った。
この日は7kmくらい先の滝のある公園まで歩くというイベントがあった。
私はこのイベントを撮影するスタッフのサポートとしてお手伝いをした。
そのスタッフも歩きながら撮影していく。
だから、自分は移動するときのカメラ持ちの担当になった。
スタッフが少し撮影したら、自分がカメラを持って移動する。
その繰り返しだ。
自分がカメラマンのアシスタントになった気分(笑)
自分にも少し撮らさせてくれた。
これも初めての体験でとてもいい経験になった。
それが終わって帰ってきたら、翌日に行われる「喜捨托鉢式」の会場準備をした。

ボランティア最終日

ボランティア最終日は、短期出家も最終日。
この日は「喜捨托鉢式」という儀式があった。
托鉢を持った僧侶の方々が参加者を回り、参加者が食べ物や飲み物を托鉢に入れていくという儀式。
本来の目的はよく分かっていないから、説明できなくて申し訳ない。
私はその儀式に参加させてもらった。
知らないことばかりでどうしたらよいか分からず戸惑いもあったが、新しい体験が出来て良かった。
その儀式が終わったら、すぐ片づけをする。
片付けが終わったら食事をみんなと食べる。

食事の時は、いつもなら誰かしらと話すのが楽しくて食べ終わるのが遅くなる。
だけど、この日は最終日ということもあって、みんなと会えなくなるのかと思って悲しくなっていた。
涙が出そうになって、誰かと話そうという気になれなかった。
いつも一緒に食事をするスタッフの人達とは、この時だけは別々で食事した。

食事が終わったら最後の皿洗い。
皿洗いしながら、これもやるのが最後かとしみじみと感じながら最後のお手伝いをした。

10日間の短期出家が終わってみんなが帰るのを見届ける。
たった数日の出会いだったが、全力で笑顔で見送る。
また会えることを期待して。

そして、自分も帰る時が来た。
大変お世話になったスタッフの方々が見送ってくれる。
家族と離れて一人暮らしするかのような感覚になった。
自分とのお別れを悲しんでくれる。
またいつでも来てね、といつでも迎えてくれる優しさと温かさが好きだ。
だから「タイ瞑想の森」は自分にとって理想的な居心地の良い最高な場所。
そんな、自分にとって理想的な居心地の良い最高な場所に出会えて本当に良かった。
これからも、もしかしたら一生関わっていくようになるかもしれない。
それほど衝撃的な出会いだった。

出会った皆さんへ

いつも美味しい料理を作ってくれるお母さんのような存在の方たち。
いつも優しく見守ってくれていて、すべてを包み込んでくれているかのような存在の僧侶の方たち。
気さくに声をかけてくれて、なんでも教えてくれて、困ったときには助けてくれるスタッフの方たち。
国籍や言語など関係なく温かく迎えてくれて優しく接してくれる皆さん。
そのような最高な人たちに囲まれながら、最高な時間を過ごすことができたことに感謝する。
とても有意義でとても楽しい時間をありがとう。
これからもよろしくお願いします。

P.S.

このような機会の中で特に印象に残っている人について書いてみる。

その人はとても気配りができる人。
部屋の掃除をしている時に、蝶々が床に止まって動けなさそうにしていたら、植木にそっとのせてあげる。
自分の手がふさがっている時に飲み物を飲みたいと思っていたら、何も言っていないのにペットボトルの蓋を開けて渡してくれた。

とても頑張り屋さん。
片付けや全体の手伝い、英語とタイ語の通訳、撮影、動画編集などなんでもやってのけてしまうパーフェクト人間。

だけど、子供っぽいところもある。
納豆は毎日1回必ず食べるくらい大好き。
あと、コーラも大好きで時々禁断症状が出る(笑)
7km歩くイベントの時も疲れてコーラが飲みたいとずっと言っていた。
結局、自販機とかにもコーラがなくて死にそうになっていた(笑)そういうかわいいところもあり、みんなに好かれているんだなと少しわかった気がした。

基本会話は英語だからスムーズにコミュニケーションをとるのは難しい。
だけど、自分の伝えたいことをしっかり受け取ってくれる。
自分はほとんど英語が話せないのに、なんで伝わるのか不思議なくらい、伝えたいことをくみ取る能力に長けていると思う。
上手く会話でコミュニケーションが取れなくても、一緒にいるだけでとても楽しい。

だからこの人のおかげで、英語を話せるようになろうと決心した。
一緒にいることが多いから、少しずつだが英語のリスニング力も上がっている気がする。
英語力を上げるためにも定期的に会いたいと思う人だ。

純粋にありのままに生きている姿にとても魅力を感じる。
そういう人はめったにいないだろう。

↓「タイ瞑想の森」での素晴らしい体験については下記の記事もご覧ください。


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