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第 2 回逆噴射小説大賞の最終選考まで残りました

Corona を奪い合い 800 文字でしのぎを削る「第 2 回逆噴射小説大賞」の結果が発表されましたね!受賞されたバッティさん、おめでとうございます!

逆噴射聡一郎先生のコメントにも「今回CORONAを勝ち取ったからいって、ミリオネアになった気分になって調子に乗って明日から突然リモに乗って豪遊していたら、END OF MEXICOがすぐそこに口を開けて待つだろう。」とあったとおり(リモはリムジンのこと)、悪い大人手配のリモの行き先には注意していただきたいですね。なんかちゃんと卒業すると良いです。

おめでたい冗談はこれくらいにして自分の話に移りましょう。私の書き出しも最終選考まで残り、逆噴射先生からコメントを頂戴しました!約 640 作品中 18 作のところまで残ったので俺はスゴい。

……題材選択とドライブ感あふれる展開のさせ方で、戦略勝ちができている。ただしスターウォーズの冒頭あらすじ字幕的な説明に終始しているのでショートショートっぽくなっており、そこが改善の余地だ。逆に言うと、それを補っても選びたいと感じた魅力があったので、この題材と展開で実際にキャラクターを配置して動かしていくとよいだろう。……

これは投稿後に自分で振り返った記事での自己分析とも合致するところであります。俺は冷静かつ的確に自分を省みることが出来るのだ。

私が note で活動を始めたのは 1 年前の 10 月、第 1 回逆噴射小説大賞の応募期間のことでした。以来、なんやかんやでライターをやったりしています。

ライターとして活動している分野は esports や VTuber なんか。つまり選考まで残った書き出しは自分の興味関心分野からそれっぽくなりそうな題材を選んだ格好です。

いただいたコメントの中身も納得できるものでした。メディアで記事を書く際、通常はリード文と呼ばれるものが冒頭に来ます。その後に続く本文に何が書かれているのか、ニュースであれば大まかに全体を説明したり、前提となる情報などを提示する掴みの部分です。

それを踏まえて選考に残った書き出しを読んでみましょう。これは正しくリード文そのものです。題材選択が良く字幕的な説明に終始しているというのは、小説の書き方を知らないライターの限界であると同時に、これまでの活動の成果として十分な副産物だと思います。報われた感じがしますね。

他の作品についてのコメントも非常に参考になります。「未来へ」と題された最後の部分には逆噴射小説大賞自体について「冒頭の書き出しを競うかなり尖ったコンテストです。」と書かれています。尖ったコンテスト、間違いありません。しかし同時に自分の実感とも重なるところがあります。

タイトルだけ見て肝心の内容を確認せずにリツイートされる記事の数々。本文を読んだらそうはならないだろうという冷笑的なコメント。我々は可処分時間の奪い合いをしています。そこで悠長に構えて続きを読んでもらえるのは、よほど信頼のある存在が間に入った場合か自身がブランドとして認知されているかのどちらかでしょう。

……最初の56秒を観て貰えれば全てが"判る(わかる)"。ちなみに最初の56秒はまだ映画も始まってもおらず、ただ制作会社やマーベルなどのロゴが出るだけ。しかし、そのシーンだけでも圧倒的に違っているから。
このシーンだって冒頭部分だ。

あるいは映画館で見る映画でさえも 5 分も見れば質が分かってしまう。掴みで笑いを取れないコントにどのような期待できるのか。それほど冒頭というものは鑑賞者に決定的な印象を与え、またコンテンツの質が残酷に表れる部分でもあります。

とまぁウダウダ言ってますが、有志開催の後夜祭には別のなんかで行けないので先に済ませておこうというところでした。あ、「この題材と展開で実際にキャラクターを配置して動かしていくとよいだろう。」と聡一郎氏からありがたいコメントをいただいたので、続きを考えてみます。続きといっても説明に終始している部分もどうにかすべきでしょうから書き出しから改めて、という形になりそうです。文体や描写を獲得していきたいところです。

Photo by Donald Giannatti on Unsplash

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