それぞれの時間 それぞれの重力 : 独り言
今日、
時間をゆっくりにする秘密を見つけた。
一分経つのをじっと見つめていたら、
なんと一秒の長いこと。
一秒がこんなに長いと感じたのは初めての事ではない。
子供の頃は、
一秒がとてつもなく長かった。
はて?
いつから時間は恐ろしい速さで進むと思い始めたのだろう?
いや。
毎日、毎日、
時間は激流の如く流れていく。
進んでいるのではなくて、
ひたすら恐ろしい速さで流れているのだ。
だけれども、
立ち止まって一秒進むのをじっと眺めていると、それは子供の頃と同じ速度で進んでいた。
進むと流れるの違い。
それは、その時間の過ごし方なのかもしれない。
普段は、
『今』を生きていない。
次のやる事、次の作業、次の約束、
つぎのつぎの…。
そんな過ごし方が、
いつしか時間をただ流しているのかもしれない。
湯水の様に…なんて、例える事があるけれど、湯水だって無限ではなくて、有限が見えた途端狼狽える。
と言っても、
有限を見ている時点で『今』を見ていないんだけどね。
『今』をじっと見つめている事が出来たら、時間は流れずに進むに変わるのだと思う。
だが。
最近、不思議な事に気付いた。
ちなみに、Aさん、Bさん、Cさんとして。
お三人さま、特に好きでも嫌いでもない。感情的には並列なお三人さまだ。お三人とも、話の盛り上がり方も似たり寄ったりだ。
それなのに、時間のスピードが全く違う。
Aさんとは、
「え?もう時間が過ぎちゃった。」
と、いつも慌てる。
Bさんとは、
「アレ?時間過ぎちゃったかなぁ?」
と、時間を確認すると、それ程時間が経っていない。
Cさんとは、
いつもの時間感覚とほぼ同じで、こんなもんだよね…と言う感じだ。
一般論だと、好きな人との時間は早く過ぎるとか、嫌な時間は永遠に感じるとか言われているけれど、お三人とも話題に詰まる事もないし、特別な緊張感もない。本当に並列なのに一体何が起こっているのかと考えてしまう。
そこで思い当たったのが重力だ。
地球は重力を持っているのは誰でも承知の上だろうが、物体もそれぞれ重力を持っている。それぞれが空間を歪めている。
重力によって時間の進みは変わる。
私はお三人それぞれの重力に翻弄されているのだとしか思えない。
そう思ってお三人の体型を考えてみると、時間が早く進むAさんは私より結構大柄だ。時間がゆっくり進むBさんは私より華奢で存在自体も心許ない。Cさんは、身長は私より小さいけれど体重は私よりちょっと思い。
そう考えると、
物理的には合っている気がするけれど、
どうだろう?
まぁ、
それが合っているとして、
一緒にいて嫌でない人の場合なら、
自分より華奢な人と過ごした方が、
時間はゆっくり過ぎる事になる。
逆に、時間が早く過ぎて欲しいなら、
自分より大柄な人と過ごした方が良い事になる。
まったり、のんびり過ごしたいなら、
自分より小さい人と過ごす方が良い事になる。
それは人ではなくて、ペットが最適かもしれない。
アリ🐜の観察なんて、最も最適な気がする。
子供の頃、炎天下で汗を滴らせ、アリの行列を眺める時間は永遠に思えていた。
…と言うか、幸せだったな。
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