noteを始めるにあたって

こんにちは。

カメラマンの福島裕二です。

これまで27年間、商業写真の世界で人物の撮影を行ってきました。

色々なご縁があって、ここ数年でアマチュアカメラマンの方やフリーモデルの方と交流する機会に恵まれたのですが、最初のころは話が全く噛み合わなかったんです(笑)。

なんでだろうな〜と考えてみたんですが、写真を撮ってお金をいただく商業写真の世界では、プロカメラマン対プロモデルが相対する現場で、クライアントに求められている最高の上がりを毎回確実に提示しなければいけません。
そのための撮影の技術も日々磨いていく。

思う存分にイメージの創作ができるアマチュアカメラマンとは、前提となるスタンスが違うので、話が噛み合わなかったのも当然なんですね。

話をしていくうちに、誰に褒められなくても自分の中だけで作品が最高であればいいはずのアマチュアカメラマン同士が、なぜか優劣を付けたがっていることに気がつきました。
プロ顔負けのアマチュアカメラマンがいることも、プロなのに食えないカメラマンがいることにも…。

周りにすごいプロカメラマンしかいない世界で生きてきたので、アマチュアの倫理観に触れたり、写真展に顔を出したりして、ずいぶんと世間知らずだったんだなあと反省しました。

自分のセミナーで撮影風景をお見せしたり、一昨年から精力的に開催している写真展で写真について語っていると、普通にやっているつもりでも、周りからはよく変わっていると言われます(ある方からはカメラマンの「突然変異」とも)。

最近ではそんな自分だからこそ、写真でできること、伝えられることがあるのではないかと思うようになりました。

その一端として、この福島写真研究所のnoteで、日々考えていることや撮影のテクニック、作品撮りをした写真を公開していきます。
喋るのは得意なんですけど、文章は苦手なのでスタッフの助けも借りて更新していく予定です。

たまに何を言っているかわからないことが自分でもあるし、極論ばかり言うと思うんですが、決して相手を否定しているわけではないんです。

もしよかったら、お互いに歩み寄っていきませんか?

-----
Yuji Fukushima
1971 年生まれ、長野県出身。写真家の上野勇氏に師事し、97年に独立。03年に写真事務所ハーベストタイムを設立。人物撮影を軸に、商業撮影、雑誌など多数の媒体にて活動中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?