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テスラ故障!EVの弱点とは?補機バッテリーの仕組みとテスラのサポート体制に関する体験談を紹介

テスラ モデル3が突然故障!その一部始終と故障原因となっている補機バッテリーについて詳しく紹介。
このようなバッテリー構造は電気自動車(EV)だけでなく、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)も同様であるため同じような故障を起こすリスクがあります。
故障を通じてテスラのサービス体制に関する状況もお伝えします。テスラの購入を検討されている方は必見です。

タイムライン
0:00 ロードサイドサービス対応
3:01 レッカー移動
5:50 バッテリーの仕組み
6:50 アフターサービスに関する所感

動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=mF7D597yocQ


故障の一部始終は以下の体験ブログをご覧ください

テスラが全く動かない、帰宅時の21時に事件発生

11月某日金曜21時ころに勤務先に止めていたテスラに乗り込んだ瞬間
いつもと違う雰囲気、、、何かおかしい・・・・

そう、テスラに乗り込んだのに真っ暗、ライトはつかない、何も動かない、・・・

「何が起こった?」

おそるおそる運転席のウインドウを開けてみると
カタカタ・・変な音をたてながらぎくしゃくして開くも、閉まらない・・・・・

ロードサイドサービスに連絡をするもつながらない・・・
しかたなく、車は会社に止めて、社用車で帰宅

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ロードサイドサービスが駆けつけるも・・

翌日土曜日の朝5時ころ、車のことが気になっていてロードサイドサービスに再度連絡。今回は夜間対応の会社につながった。

事情を説明すると、40分後くらいでかけつけるとのこと。

来られた方は症状を見て
「補機バッテリーがあがってるかもしれない。バッテリーに給電してみて動きを見ます。」

「バッテリー?それってフランクの中ですよね?フランクもあかないんですが・・・」


「ジャンピングスタート(電気自動車の補機バッテリーが上がった場合、給電する行為)という方法でフランクをあけて、バッテリーに電源を供給し動く状態になるかを試してます。」

直りそうな予感、、、

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フランク下あたりにある正面から右側の丸いところを開けると2本のケーブルが出現!

このケーブルにプラス極、マイナス極を間違えないように気を付けて、給電用バッテリーがら電気を供給すると・・・

ガチャン・・・フランクオープン!

フランクを開けてウォッシャー液などを補充する部分のカバーを開けると補機バッテリー発見。

さて外部より給電をしていると・・・

電源が立ち上がり、復活!

ただ、センター画面を見ると「補器バッテリーの電圧が低下しています」というアラート。

5分ほどこの状態をつづけて給電ケーブルを抜くと、また電源が落ちた状態になり再度電源をつないでも復活せず。

レスキューの方は
「ちょっとこの状態だと何が原因かわからない。テスラのサービスセンターがオープンする10時を待ち、再度問い合わせをして、対応を聞いてほしい。おそらくレッカー移動をさせることになる」とのこと。

レッカー移動、さらばテスラ・・

同日10時サービスセンターに連絡し症状を話すと、レッカーで横浜サービスセンターに運ぶとのこと、結構大ごとになってきた。

同日16時レッカー車とクレーン車の2台の大きな車が到着。


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「なぜ2台?」と思いましたが、電源が入らず自走できない場合は、ニュートラルに入れられないため、スケボー方式でテスラを台車に乗せて引っ張るというやり方をするためだったみたい。

再度ジャンピングスタートし20分ほど経過すると・・、なんと電源起動!

給電をし続けている状態だと自走できそう。とはいえ、画面上にはアラートがでるので横浜センターにレッカー移動することに。

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さらばテスラ・・・・

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修理・引き取りで横浜サービスセンターへ

ここからも大変。事件が起こったのは金曜夜、レッカーに乗せたのは土曜日16時、横浜センターには日曜に到着するが横浜センターは、日曜、月曜は休みであるため火曜日に点検。故障個所次第ではさらに待たされる可能性もある様子。そのうえ、代車も出払ってないとのこと。保証期間にもかかわらずひどい対応ですよね。

火曜日に点検したところ補機バッテリーの故障であることが判明しコンバータなどに異常はなかったためバッテリー交換を行い修理完了したとの報告があり。


では、「東京の家まで車を持ってきてください」と伝えると、横浜センターまで取りに来て欲しいとのこと。家まで送るのは有料ですとのこと。
うーん、これもどうなんでしょうかね。私は東京に住んでおり横浜センターまでは電車で1時間ほどで行けるためまだいいですが、北海道の人も同じ対応ですよね。

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EVは故障は少なくメンテナンスも少ないですが、特にテスラの場合、いざこういった故障になると結構面倒。

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故障の原因である補機バッテリーの解説

ところで、補機バッテリーという言葉あまり聞きなれない言葉ですよね。
ここで簡単にEV講座を。

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EVは走行用のモーターを駆動させる駆動用バッテリーとは別にウィンドウ、車両制御を行うための電源として補機バッテリー利用。
通常は駆動用バッテリーを充電し、その駆動用バッテリーからDCDCコンバータにより12Vに変圧して補器バッテリーに電気が供給される。
つまりこの補機バッテリーから車内に電源が供給されなくなると、いくら駆動用バッテリーが満タンでもEV車は全く動きません。テスラはニュートラルにいれることも電子制御で行うため、電源がないとニュートラルにも入らない。この補機バッテリーはEVのいわば心臓となるため、ここが故障すると結構厄介。これがEVの弱点!この構造はハイブリッド車も同様であるため、同じことが言えそう。

通常は補器バッテリーが劣化してくると「電圧がさがっている」などのアラートが通知され、通知を見てサービスセンターに連絡をすると、モバイルメンテナンスカーがやってきて、バッテリーを交換してくれるみたい。

ところが今回は故障の1か月前に有償定期点検でバッテリーが正常と判断されたにもかかわらず、1か月後に故障。
バッテリーは突然劣化するのではなく、通常は徐々に劣化するもの。
その点検時で何もなかったとは考えにくいですが、12Vバッテリーは普通の車に使われている鉛蓄電池を使っており、アナログなところも多いため故障予知が読みづらいこともわからないでもなんですが。


どうやら現行モデルS、X、今後のモデル3はこの補器バッテリーをリチウムイオン電池に設計変更したようです。今後はこのようなトラブルは減るのではないでしょうか。

とにかくこの補器バッテリーはEVの心臓。もしアラートがでれば、早めに交換をおすすめします。
テスラは故障も少なく車として魅力もあるものの、いざこのような故障になるとサービスの対応スピード、質は決して高いとはいいがたい・・・


いま購入を検討されている方は、このようなリスクがあることは覚悟をしておいたほうがいいですね


テスラは高級車ではなく高性能な車

テスラは高級車ではなく高性能な車。外車の高級車ディーラーと比べてもおもてなしや気遣いなど人間的なところはほとんどありません。このような部分を期待してテスラを購入すると後悔します。

とはいえ、私はそういった部分のマイナス面を補うプラスの魅力があるためテスラが好きです。より一層の進化に期待しつつ、愚痴を終わりにします・・・


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