赤月ゆにという吸血鬼について

私なりの彼女に対する愛を語りたい。

リンク先プレビューから既に高貴なオーラを感じる‥‥‥!


Youtuberとして生まれて

つい去年まで、私はYoutuberという職業に些か抵抗(拒否感、嫌悪感と言ってもいいかもしれない)があった。

動画の再生数を稼ぐため、話題のゲームを作り笑いで適当に遊ぶ。
過激な言動をカメラで撮影し、それに過激な編集を施した動画をアップロードする。
正直、ゲーム開発者や趣味で「やってみた」系の動画を投稿している人達への冒涜だと感じていた。

只々不快に感じていたし、その感情は2017年頃から台頭し始めたバーチャルYoutuber/Vtuberにも、引き継がれていた。

彼女に出逢うまでは。

2018年のインターネットにてその存在を顕にした彼女は、スマートになれる情報を発信しちやほやされる事を目的としている。
その一環として毎日『今日は何の日』の動画を投稿し、毎週一回ラジオで視聴者からの質問や感想に答えている。
言い換えれば、彼女は毎日視聴者に知識を与えている。

いや、知識と言うと些か語弊があるかもしれない。
私が感じたままで表現するならば、切っ掛けと言うべきだろうか。

『語り部』ならぬ『語り直し部』

私は年末、彼女にメールを送った。
「好きな航空機は何ですか?もしその航空機が模型化されている物であれば、ゆにカラーに塗装して飾りたいので教えてください」といった旨の文を、これでもかと彼女を褒め称える言葉と一緒に送った。
その後、年明けの第8回目のラジオで彼女は幾つかのエピソードを添えて答えてくれた。

正直に言うと、彼女が話した逸話というのは私が軍用機に興味を持ったかなり初期の段階から知っていたし、私にとって目新しい知識というのは何一つとして無かった。
少し厳しい言い方をすれば、面白みが欠けた印象だった。

だが、こんな心象を描いたのは軍事沼に半身突っ込んだ私の様なミリオタおじさんだけだろう。
至って一般的な視聴者はスピットファイアや九六式陸攻の存在を知らない若しくは過去知っていても忘却の彼方へ存在を放り投げているだろうし、そのスピットファイアの性能が優秀(厳密にはマーリンエンジンを搭載した、俗にに言う"後期型"が優秀であり、それまでははぼちぼちだった)でドイツ軍パイロットが手を焼いたという逸話を知っているはずがない。

彼女は『好きな航空機は何?』という私の問いかけに対し、『スピットファイアや九六式陸攻が好き。何故ならこういう逸話があるから』と質問に回答するのと同時に、軍事に明るくない眷族に知識を与えた。
大半の眷族は「ふーん」と頷き彼女の知識の広さに関心するだけだが、ごく一部の眷族はこれを切っ掛けに図書館で或いはインターネットでスピットファイア、引いては英国の軍用機について調べるかもしれない。(そして運悪く岡部いさく氏の『世界の駄っ作機 番外編―蛇の目の花園』シリーズの存在を知ってしまい、英国面を知ると同時にミリオタおじさんになるかもしれない)

彼女が日々の活動で行っているのは難しい話や複雑な逸話を噛み砕いて整え直した、いわば『語り直し』であり、そこに彼女の本質があるように私は感じる。

で、結局?

ここまで長々とくだらんことを書いてきたが、まあ、結論を言えば
物知りなゆに様、すこだ‥‥‥!

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