にじさんじ初心者向け『にじさんじ甲子園』の楽しみ方
野球の時間だぁぁああああ!!!
ということで、今年もやって来ました『にじさんじ甲子園2022』。
ですが「最近にじさんじを見始めたからどんな企画なのかわからない」「なんで盛り上がってるの?」「野球やパワプロよく知らない」という方もいると思います。
そんな方向けに、簡単に楽しみ方をご紹介したく思います。
(こんな長い文章読んでいられねぇぜ!とりま去年のを見せな!という方は以下の公式再生リストからご確認ください)
どんな企画?
KONAMIさんのゲーム『パワフルプロ野球』(通称「パワプロ」。今年は『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』)を使って監督1人1人が野球チームを作り、対戦するイベントです。
全体の流れと日程はこんな感じです。
チームに入れるライバーを決める「ドラフト会議」(7/9)
実際にチームを育成する「栄冠ナイン」(7/10~8/5頃?)
対戦を行う「本戦」(8/12~14)
ポイントとなるのは、「ゲームをプレイするのはあくまで監督ライバーのみ」「それ以外のライバーは名前と姿を貸すだけ」という点。
ですがそれだけでも面白いので、以下のような楽しみ方がオススメです。
「ドラフト会議」の楽しみ方
ドラフト会議とは実際の野球にも存在する、各球団が欲しい新人選手を指名するシステムです。
にじさんじ甲子園の場合も、各監督が自分のチームに所属させたいライバーを指名していきます。(実際のドラフトは「交渉権の獲得」ですが、にじ甲では「指名成功=所属決定」です)
ひとまず去年の様子を見ると理解が早いかと思います。
ドラフト会議のポイントは「誰が誰を指名するのか」という点。
指名選手が被る(「競合」と言います)とくじ引き等で決まることになりますし、順番も重要。
「どうしても欲しいライバーは早目に指名」「競合がいないと予想するライバーは後回し」「他監督が欲しがるであろうライバーを指名して引っ掻き回す」などなど、各々の思惑が入り混じります。
推しが監督の方は推しが誰をどのように指名するのか、そうでない方は推しがどのチームに所属するかが注目ポイントです。
特に推しはいないという方も、贔屓のチームを決めて本戦まで追っていくと非常に楽しいのでオススメです。
「栄冠ナイン」の楽しみ方
チームが決まったら育成期間に入ります。
まず「栄冠ナイン」の説明を簡単にすると、プレイヤーは高校の野球部の監督となり、甲子園優勝を目指してチームを育成していくモードです。
ゲーム内時間の1年目~3年目(夏の甲子園大会終了まで)が育成期間。その間にできるだけ強いチームを作成するのが目標ですが、見所がたくさんあります。
どういうモードか、基本的な説明やスクリーンショットは公式サイトをご覧ください。
選手の割り振りとキャラメイク
育成期間中、新入生が3回入り、そこにライバーが当てはめられます。
新入生の能力はランダムに決定される為、強い選手もいれば弱い選手もいます。
話題になりやすいのは、実在の野球選手の能力を持っている「転生プロ・転生OB」と、全ての能力が成長しやすい性格の「天才肌」。
例えば昨年は樋口監督率いるVR関西圏立高校の月ノ美兎が「転生かつ天才」でしたし、決勝で激戦を見せた2人の投手・加賀美実業高校の社築とにじさんじ高校の叶はどちらも転生選手です。
入学した新入生にどの選手を割り当てるのかは監督の采配次第。「強い選手はドラフト1位指名に」「この能力はこのライバーっぽい」などの他、1・2・3年と分かれる為「この人が先輩だと面白そう」「この人達は同級生にしたい」など、妄想や願望が渦巻きがちです。
また、外見も本人に似せるのですが決まった形状や色のパーツを組み合わせる為、そっくりになるライバーも似ても似つかぬライバーもいます。
特に完全なケモノ外見のでびでび・でびるや黒井しばは毎年の難関とされ監督の美的センスが問われます。オッドアイをモノクルで表現、髪のメッシュをヒゲで表現、全選手スカウター着用義務化など、創意工夫やコンセプトを見るのも面白いポイントです。
能力値とチーム戦績
パワプロについてよく知らない人向けに、キャラの能力値について超ざっくり説明します。「とりあえずコレを上げる為に頑張ってるんだな」と思う為のポイントになりますので詳しい説明は攻略サイト等を参照してください。
星評価:「☆100」などと書いてあるやつ。概ね「数字が高い=強い」。下記の能力値が高かったり青特が多いと上がり、赤特が多いと下がる。
能力値:ミートとかパワーとかコントロールとか。最高がS、その後A~Gの計8段階。概ね「数字が大きい=強い」。毎日の練習等で上がる。
青特:粘り打ちや重い球といった有利になる特殊能力(スキル)のこと。概ね「持っている=強い」。合宿や特訓、試合後に入手チャンスあり。
赤特:三振や四球といった不利になる特殊能力(スキル)のこと。「持っている=弱い」。OB(プロ)で消すチャンスあり、特定の赤特は特定の青特で上書き可。
全体的に「青=良い」「赤=悪い」だと思ってもらっていいです。
キャラ1人1人の能力も重要ですが、学校(チーム)としての戦績もかなり重要。というのも、試合に出ると経験値が通常の練習より多く貰え、経験値が溜まるとキャラが成長します。
各大会はトーナメントなので1回負けるとそこでおしまい。例えば夏の県大会1回戦で負けるのと甲子園1回戦で負けるのとでは、試合約6回分の差が付きます。
つまり「試合に勝つ→試合数が増える→チームが成長する→試合に勝ちやすくなる」という好循環が発生するのです。
特に甲子園に出場出来るかどうかは非常に重要。
甲子園中に得られる経験値は通常よりも大きい他、3年目の夏の甲子園に出場できると合宿の機会が1回増え、青特が得られる可能性が上がるのが大変大きいです。(逆に言えば、3年目の夏の大会に負けるとその時点で育成期間終了になります)
とはいえ育成期間3年という縛りの中で甲子園出場(ましてや優勝)をするのはかなり大変です。期待を高めすぎないようにしつつ、上手くいくように監督を応援しましょう。
「本戦」の楽しみ方
本戦は例年通りならA・Bの2リーグに分かれて総当たり戦を行い、勝ち点毎にリーグ内順位を定め、その後順位決定戦となります。
ポイントとなるのはこの本戦、ほぼフルオートで進行するという点。
栄冠ナインではどう打つか・投げるかを決めたり、守備時に伝令を出したりできましたが本戦ではできません。
試合中にできるのは「選手交代」と「敬遠指示」だけです。それ以外は全て自動で進行していきます。
栄冠ナインでは上手く働いていた戦法が本戦ではあまり強くなかったり、またはその逆が発生するのが面白いところ。
特に「投手のスタミナが持つかどうか」は非常に重要(スタミナが切れた投手は悪投球になり、どんどん打ち込まれて点を入れられてしまう為)。
ここにフォーカスした戦略は毎年多く見られ、「ファールを打ちまくる青特(カット打ち)で投球数を増やさせる」「スタミナ消費が増える青特(威圧感)持ち選手を複数機用」「根性+精密機械+尻上がりでスタミナが減っても悪投球する可能性を減らす」などなど、各監督の作戦がぶつかり合う様子は白熱必至。
それ以外でもあまり注目されていなかった選手がホームランを打ったり、守備側でもスーパープレイがあったりと盛り上がること間違い無しです。
また、昨年は同時視聴枠も多く行われました。特にベルモンド・バンデラスは「スポーツバー」を開き、海外勢も含む多くのライバーが訪れています。自分の名を冠した選手や自分のチームに一喜一憂する姿を見るのも楽しいものなので、本戦と二窓したり後から見返したりしてみてください。
ファンメイドの楽しみ方
そうは言っても育成配信を全部追えない……推しチームだけならまだしも8チームとか無理……という方は「切り抜き動画」での追跡がオススメ。
去年は公式で「熱狂!にじさんじ甲子園」というまとめ動画及び事前番組が出ていましたが、それ以外でも有志による切り抜き動画が多数あります。
パワプロ2022はこれまで本人以外の切り抜き動画の投稿が禁止されていましたが、ガイドライン改訂によりOKになりました。今年も多くの投稿があると思います。
公式情報・ファンメイド含めて「#にじさんじ甲子園」が公式タグとなっていますのでYoutubeやTwitter、noteでチェックしてみてください。
監督の紹介やドラフト予想、各選手の能力値リストなどゲームシステム的な内容をアップしている方もいるので、その辺が気になる方にもオススメです。
また、ファンアートや小説などの二次創作用に「#にじさんじアルプススタンド」というタグも用意されています。(アルプススタンド=甲子園球場の応援席)
高校野球がモチーフということはつまり学園!青春!関係性の宝庫!
同級生・先輩後輩、チームワークやバッテリーのバディ感、レギュラー争い、監督と選手・先生と生徒、ライバル関係などなど、普段のライバーとは違った側面の作品が多く見られるのがこの期間。
一部のファンアートは本戦中の休憩時間に流されたりと盛り上げに一役買っています。素敵な作者さんの皆様に感謝すると共に、あなたもぜひ描・書いてみてくださいませ!と声を大にして言いたいです。
おまけ:関連配信の楽しみ方
個人的に注目したいのが関連配信の存在。
特にジョー・力一主催の「サイレン甲子園」が今年もあるか注目しています。
「甲子園の試合開始時に流れるサイレンをライバーが声真似する」という大変気楽に見れる前夜祭的位置付けの企画なのですが、さすがライバーというべきかオリジナリティ溢れるサイレン(だけに留まらない人も)が集まっています。
また、通常配信でにじ甲ルール(3年縛り・外部アイテム無し)を用いてパワプロをプレイしたり、対戦をするライバー(いわゆる「草野球」)もいるので、監督以外のライバーのプレイも見たいという方はオススメ。
みんな大好き非公式Wikiに詳しく記載されているのでそちらも参照してください。(選手データやエピソードも集まっています)
応援・視聴時の注意点
ここまで見所をご紹介してきましたが、最後に応援・視聴する時の注意点などをば。
覚えておいて頂きたいのは、「非常にランダム性の高いイベント」です。
ドラフト・栄冠ナイン・本戦のいずれも運に作用される部分が大きい為、監督の思い通りにならない部分が多々あります。全力を尽くしても勝てない、選手が活躍しないということが結構な確率で発生します。
その時には、まず監督を応援してあげてください。
ライバーによってはアドバイスを求めたり、普段からOKとしている人もいます。
そういう時に限り、パワプロ2022のゲームシステムをよく知っている人(実際のプレイ経験者)であればそれを教えてもいいです。が、そうでなければアドバイスや指示コメントは控えましょう。
パワプロはソフトやバージョンによって仕様が変わります。もしあなたが過去作をやり込んでいても、パワプロ2022の経験が無いのなら口を出すべきではないです。また、他の人のコメントを見て「~~だって」と改めて書く必要もありません。
それが善意だったとしても、間違ったコメントでゲームプレイが乱れるといわゆる荒れた状態になりやすいです。なので不正確な情報は書かないようにしましょう。
なお、上記のような指示コメントを見かけても、それを窘めるようなコメント(いわゆる自治厨)は不要です。
例えば指示コメントを書く人がいてそれを邪魔だと思うならブロックすればいいですが、それを窘める人が10人いたら10倍の邪魔(無駄)なコメントが流れることになります。
「言わなきゃわからないだろ」と思うかもしれませんが、そういう人の多くは言われてもわかりません。また、あなたは邪魔だと思ってもライバーにとっては有益かもしれません。もしライバー側も不快だと思ったらブロックも可能です。
不快なコメントをする人がいたら黙ってブロック。これを徹底することで大勢にとって快適な視聴ができるようになります。
ちなみに、指示を通り越して暴言や誹謗中傷をする人やスパムアカウントも来る場合があります。
その時はブロックではなく通報を行いましょう。キリが無いかもしれませんがプラットフォーム側での対応がされる場合もあります。
どちらにせよあなたが言及する必要はありません。
にじ甲配信では普段そのライバー(監督)を見ない人も多く見に来ます。その人の配信方針を知らなかったり、反感を持つ人もいます。
そういう人でも基本的には元のコメントの空気に沿うので、「まず監督を応援」というのはそこが利点です。また、何を言っても無駄だとわかれば見るのをやめることが多いので触れずにいましょう。
また、監督がどう見てもマズい失敗をしてしまった時(使ってはいけないアイテムを使ってしまった等)は、無理に擁護や注意などはせず主催の判断を待ちましょう。
わたわたした状態でコメントしても大抵はロクなことにはならない為、いっそチャット欄の表示ごと閉じることをオススメします。
「まぁ大勢が集まっていたら中には変な人も少しはいるよな」という広い心で眺めつつ、手に汗は握りつつ、無理な高望みはせずに推しチームの監督と共に一喜一憂する。辛い展開になっても最後まで諦めない。
これが個人的にオススメするにじ甲の楽しみ方です。
さいごに
今年も大盛り上がり間違いなしのにじさんじ甲子園。
ちなみに歴代の優勝者には何らかの形でパワプロに登場する権利も与えられていまして、昨年優勝の加賀美ハヤト監督は公式歌ってみた(ゲーム内BGM)での採用となっています。
今年はどのチームが頂点に立つのか、どんなドラマが生まれるのか大変楽しみです。皆様もぜひにじさんじ甲子園で熱い夏を過ごしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?