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15分早く着いた時は


時間ちょうどよく、目的地に着くのは難しい。

遅れないようにと早く出れば早すぎて、ちょうどいいかと思えば電車が遅延したりする。

駅前やショッピングモール、何か見てまわる場所があれば30分前でも、上手いこと時間を潰せる。
もう少し時間があれば、カフェに入ってお茶でも飲めば、いい感じに過ごせるだろう。

お茶をするには時間がなく、あるいはいい感じのカフェもない場所の時もある。

特に私は就活していた時、あまりにも時間を潰す場所がない駅に行くことが多かった。オフィスビルしかないとか、ほぼ住宅街とか。

就活だとあんまり早く行くのも失礼だというし、かと言って絶対に遅刻するわけにはいかない。
今も、何かと時間指定のある用事に出掛けて、ちょうどよくたどり着けたためしがない。


そんな時、私は一旦 目的地を確認し、そのまま通り過ぎる。

初めて行く場所の場合、とりあえず時間前に場所の確認は必要だ。すぐそこだし大丈夫だと思っていても、都会だとビルの入り口が分からないとかよくある。劇場の時は混まないうちにチケット発券やポスターの写真撮ったりしておく。

目的地を確認したら、そのまま来た道の先に真っ直ぐそのまま歩いていく。

15分早くついたのなら、そのまま歩いて、6分経ったら折り返して戻ってくる。 信号待ちとかあるので、3分は予備分。
下手にフラフラすると迷って戻れなくなるので、道なりに真っ直ぐ歩くことが多い。

道を曲がる時は必ず曲がった角を覚えておいて、戻って来れるように。


予定にない道を歩くと、意外なお店があったり、綺麗な花や景色、寺社があったりする。
何にもないビル街や住宅街だとしても、目新しい景色にちょっと心が躍る。

目的地はすでに確認しているし、真っ直ぐ来た道を戻れば辿り着くので、遅刻するんじゃないかという焦りもなく、心も軽い。


時間が来たらUターン、折り返して歩いてきた道を戻るだけ。
通行人がいないならキュッと回れ右して戻ってもいいけれど、さすがに人通りがあるところでは恥ずかしくて、道路の対岸に渡ってさりげなく戻ったりする。

道路渡る時は横断歩道の有無に注意。渡りたいところで無いこともあるので、早めに元の道に戻っておきたい。


そしたら、ほら、ちょうどいい時間に目的地に着く。

予定が終わったら、過ぎた先で見つけたお店に寄って帰るもよし。行きと違う道で、ちょっと遠回りして帰るもよし。疲れたなら、寄り道せずに帰るもよし。



ただし、すでに行きの時点で疲れ切っている時は、この通り過ぎて歩く方法は使えない。
就活始めたばかりで、慣れないパンプスを履いているならなおさらのこと。
たとえ数分とはいえ、余分に歩くことで体力消耗したくない。

そういう時は大人しく駅前で「待ち合わせです」という顔をして立っていたり、自販機でお茶買って駅ホームのベンチでちょっと休憩したりする。
無理は良くない。


ここ数年、家と職場の往復と、行き慣れた町にしか行っていなかったけれど、舞台やお笑いで新しい劇場に行き、新規の街を歩くことが増えた。
就活も思い出しつつ、ちょっとこんな記事を書いてみた。

何かいい時間調整の方法あったら、ぜひ教えてください。

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