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6月歌会報告

6月24日(土)に定例の歌会がありました。
所用のため欠席者が少し多めでしたが、10名で和気あいあいと、そしてたっぷりと一つ一つの歌について激論(?)を交わすことができました。

では、早速1席歌のご紹介です。

稲本氏、なぜいつもちょうどいい画像があるのか不思議!

爽やかで気持ちの良い歌。
音が聴こえ、緑も目に浮かぶし風の渡る感覚も伝わってくる。
中央に禾(のぎ)を置いた歌の作りを褒める方も。
「弓矢」が美しさや力強さも感じさせ、空へ広がっていく壮大なスケール感を感じる、若い人へのエールにもとれる……などと沢山のコメントが集まりました。
作者は福岡市から少し離れた郊外にお住まいで、ご自宅付近の風景を詠んだそうです。

続いて2席と3席の歌を。

2席、稗田歌。
とても分かりやすい上、誰もが自分のことに引き寄せて考えることができ、多くの共感を得ました。
「十二歳年上」という言葉に作者の気もちがよく表れている、最終行の「会いに行こう」がスクっと立ち上がる感じで心の動きとその後の行動を思い起こさせる、というコメントも。
作者は、LINEのやり取りの中で姉のこの言葉にドキッとし、感じたことをそのまま詠みました、と。

3席、紫野歌。
「誰やこれ!何考えてるんだ」と、コメントを求められた某我が歌会代表は思わずそんな反応を(笑)!
それくらい意味深で惹きつける力のある歌。
見事にきれいに整っていて、とても叶わない歌だ、という賛辞もありました。
「肉の記憶」は生まれる前の記憶?との解釈も出ました(私は揺籃という言葉もあったので羊水かなとも思いました)が、作者は「肉」という言葉はやはり官能的なことです、ときっぱり。
前二行に実際に渡った小さな吊り橋を詠み、後ろ三行は机上で練りに練ってできた歌、とのことでした。
ちなみに作者、「官能歌」についての自論も展開されましたが、長くなるので残念ながらこの辺で。
(お聞きになりたい方はぜひ一度、九州歌会へお運びください。^^)

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