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9月歌会報告

9/24(土)9月の九州歌会例会がありました。
今月もありがたいことに対面で、10人の参加者でじっくり開催することができました。

早速上位歌の報告です。
まずは稲本さんのぴったり画像に乗せて1席の歌を。

スペースワールド跡地近辺だそうです。

1席は漂 彦龍さんのこのお歌でした!
3点入れた方もいました。
私も10首の中でのイチオシはこのお歌でした。
1、2行目と3、4行目のそれぞれの対比が効いています。
スペースワールドは福岡県民なら誰しも知っているテーマパークでしたが、惜しまれながら2018年の元日に閉園しました。
「あなた」のいた世界といない今の世界、スペースワールドのあった場所となくなってしまった今のその場所。
駅名だけがそのまま残っていることが、今も心の中に居続ける「あなた」と重なります。
切なくて無常。
どこかパラレルワールドのような感じもしてきます。
作者はよくこの駅を通過するのだそうです。
スペースワールドでの思い出は今も胸に秘めているような……その後一部遊具が他の場所に移設されたらしく、その話を聞いて興味津々のようでした。

続いて2席と3席です。
……が、なんと今回同点3席が4首!
なので一気にご紹介します。

2席、稲本作。
今回彼岸花の歌が2首あり、彼岸花対決となりましたが、見事2席を獲得したこのお歌。
非常に視覚的であり、赤い花が一面に土手を覆っている様子を『緋い結界』と表現したところ、素敵です。
花の雰囲気と内容もマッチして、美しくもどこか怖いような世界が描かれています。
3席歌。
ご覧のように、それぞれに全く違った雰囲気の歌でした。
バラエティに富んだ作品群も九州歌会の魅力です。
今回4首もあるので一つ一つの解説は省きます。
読み手の方それぞれの自由な解釈、自由な鑑賞の仕方で楽しんでいただけたらと思います。

10月歌会も今のところ対面を予定しています。
楽しみです!


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