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9月余興報告【リレー五行歌*一語一会】

五行歌の会界隈では、全国大会(紙上歌会)の選歌締め切りが間近に迫っております。
そんな中でも、私たち九州歌会は例会と例会の間の余興を今月も行いました。
自由参加なので忙しい時はパスしても良いし、期間中一度だけ参加なんて人もいます。この気軽さがいいです。

今月は、前の人の歌から一つの言葉を拾って別の歌を作るリレー五行歌でした。(私たちは【一語一会】と呼んでいます。)

先月の1席歌と2席歌を一番はじめの歌に決め、二つのコースで遊びました。
途切れることなく次々と歌が投稿され、4日間で計50首もの歌ができました。

Aコースは僭越ながら私の歌からでしたが、クソ真面目な感じの歌からこんな面白い歌が!

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「型」という言葉を拾っていただきましたが、まさか「たこ焼き器の型」に発想を飛ばす人がいるとは!
こういう面白さが一語一会にはあります。

Bコースは松田義信さんの「こんなに/降り続いたのに/あいつらって/流れて/消えないんだ」という歌から始まり、最終日にはこんな繋がり方をしました。

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「小函」を「小匣」に漢字を変えてのリレーでした。
片や、何やら秘密めいた小さな箱に月光が当たったとき、ひとりでに開くのかもしれないと空想しているリリカルな歌、片や、小箱に閉じ込められた秘密に尾鰭が生えるという意味深な歌。秘密にしていたはずの話が漏れて、いつしか尾鰭がつくという、ありがちな人間の日常のことを暗示している感じもして面白いです。

他にも沢山面白い歌が投稿されました。
この余興で出来た歌を月刊「五行歌」本誌に投稿するメンバーも多く、意外とイイ線いく率が高いのですよ。
最近はコロナの影響もあってお出かけもしにくく、心の揺れるような出来事も少ない日々。
歌の出来にくい環境にあって、他の人の歌からちょっとだけ刺激をいただける余興は、とても役立っています。

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