見出し画像

一文字プレイリストvol.4『怒』

2021.02.14
2年前の今頃は卒業旅行でパリに行っていたことを思い出しました。
フランスのバレンタインデーではどうやら男性から女性へ花を贈る習慣があるようで、お花屋さんは絶えず列ができていて、小さな花束を恥ずかしそうに持って出てくる若い男性やとんでもなく大きな花束を持って笑顔で帰るおじさんを見て、こちらまで幸せな気持ちになりました。
ロマンチックで素敵なバレンタインデーの記憶です。

※このnoteを書き始めたのはバレンタインデーだったんです。納得いかないなぁ〜とプレイリスト組み直してたらこんなに日が経ってしまいました。汗

さて、今週のテーマは喜怒哀楽シリーズ第2弾「怒」です。

〖怒〗 ド・いかる・おこる ヌ
腹を立てる。いきどおる。おこる。
 「喜怒哀楽・怒気・怒号・怒髪・忿怒・激怒・赫怒」
勢いが強い。荒々しい。
 「怒張・怒濤(どとう)」

「勢いが強い」「荒々しい」という意味も含まれていることは言われてみれば納得感があるような感じですね。

こんな感じで作ってみました。

個人的には「怒」のプレイリストを作るのが一番難しかったです。音楽は基本的に娯楽として楽しむことが多いので、怒りという感情と結びつくことはあまり多くは無かったかなと思います。
今回もいくつかピックアップしてみます。

03.Norwegian Pirate/Two Steps From Hell

この曲は完全に曲のイメージのみで選びました。「共感覚」というものがあると言われておりますが、私は聴覚の刺激から視覚的イメージを得ることが多いです。この曲はまさに強い感情・怒りのような情景が浮かびます。

ちなみに、Two Steps From Hellはロサンゼルスにある会社名でして、主に映画の予告編音楽を作っている会社です。テレビ番組等のバックミュージックでも多く使用されているので、聴いたことある方も居るかもしれないです。
私の記憶では確かこの壮大な音楽を全て打ち込みで作っていたと思います。映画のサントラをよく聞くのでこういうインストの曲も好きなのですが、最初に聴いたときは結構な衝撃でした・・・。こんなにもかっこいい曲を山ほど作る人たちが居るのかと。

是非興味を持った方は聴いてみてください。今回のテーマには合わなかったので入れませんでしたが、個人的には「Impossible」という曲がとても好きです。

完全に余談ですが、私は何か作業する時にはこういう強そうで壮大な曲を作業用BGMとして採用します。単調なつまらないPC作業がまるで世界でも救っている天才のような気分になるからです。ぜひオススメです。

06.Bad Blood/Taylor Swift

これは完全に怒っている曲ですね。笑

テイラー・スウィフトが仲良しだったケイティ・ペリーとダンサーの取り合いで大喧嘩になったことを歌った曲と言われています。個人的にこういうあからさまに他のスターとのトラブルを歌にしてしまうところ、結構好きです。感情が前面に出ているので、とても共感しやすいです。

MVでも自分の仲良しをこれでもかというくらい出演させて、あんたなんて居なくても私にはこんなにも友達がいるんだから!とでも言いたい感じが清々しいです。(ちなみに、この後ケイティもお友達大出演のMVを公開して対抗しています笑)
強い女性の曲が大好きな私としては、ラスサビの昔の特撮みたいな大爆発を全く気にせずにニーハイピンヒールで颯爽と歩くシーンなんてもう堪らないです。

この曲の中で一番気に入っている歌詞を紹介したいと思います。

Band-aids don't fix bullet holes
You say sorry just for show

怒っていても傷ついていることを暗に示す表現を使うのがまたいいですね。なるほどな〜と妙に腑に落ちている言い回しです。
銃のような大きな衝撃のある一発だけでなく、個人的には積もり積もった怒りで深く開いてしまった穴も治せないものだなと思います。

14.They Don't Care About Us/Michael Jackson

マイケルの曲の中でもそこまで知名度が高い曲ではありませんが、私にとってとても大切で重要な曲です。

黒人差別に関する曲だと解釈されることが非常に多いですし、その意図ももちろんあったと思います。でも個人的には差別・暴力そのものというよりも傍観して何もしない無関心層への強い訴えなのではないかと思います。
どんな問題に対しても目を背けて関心を向けず自分は関係ないと思い込む人へのメッセージだと私は捉えています。

All I wanna say is that they don't really care about us

その無関心は差別・暴力そのものと変わらないものなんだと強く感じさせられた曲です。

またこれは思い出深い曲でもあります。
私が入学した高校にはダンス部が無く、文化祭の時期だけ活動するダンス同好会だけが存在していました。高校ではまた必ずダンスがしたいと思っていた私は、とても仲の悪い相棒と共に在学中にダンス部にするために必死に動いていました。

文化祭での公演枠の交渉や練習場所の確保、どれもそう簡単には大人たちを動かすことはできず、そもそもメンバーがいくら勧誘しても増えない・・。サポートメンバー的な位置付けでも参加してくれる人はなかなか集まらない・・。なのに「また踊ってよ!楽しみにしてる」「公演やらないの?」「新しい曲は?」「まあ練習場所とかは貸せないけど、やりたいなら頑張ってよ」とあくまで傍観者で居続ける人々の声が私には重く辛く、次第に「何もしないくせに」と怒りへと変わってきました。

後輩のためにもできる限りのことはしたいと少しの進歩はしたものの、目に見える大きな結果を残すこともできずに迎えた高校最後の文化祭公演。これが私の引退公演です。
自身の不甲斐なさとどうしても収まらない怒りから、公演の1番最後の各曲の振り付けをした責任者だけで踊る曲責ナンバーに、私はこの「They don't care about us」remix版を選びました。

そうやってその場では歓声を送るけど、本当は関心なんて持っていなかったでしょ?とでも言いたかったのだと思います。(なんて皮肉な高校生なんだと自分でも思います)
その後、少し疲れてしまったこともあり大学ではダンスから離れますが、今でも踊るのは大好きです。

ちなみに、ダンス同好会は後輩たちの頑張りでNHK出演や今は外部の大会に出たりもしているみたいです。ダンスのレベルも上がって、メンバー数もものすごい増えていて、もう全く関係の無い立場だけどもちょっと嬉しかったりもします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
正直、このプレイリストが一番難しかったです。笑
曲の紹介があんまりできていないので、なんでこの曲選んだの?って気になるものがあればぜひコメントでお知らせください。
よろしくお願いします!

anelog

#anelog #音楽 #音楽好き #一文字プレイリスト #怒 #twostepsfromhell #taylorswift #michaeljackson #思い出話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?