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他人の仕事ぶりが気になる人

他部門の人や、他の職種の人の「働きぶり」が気になる人がいます。

良い面での働きぶりが気になるなら、まだ良いのだけど、そういう人が気にするのは、大抵、人の駄目なところや、ネガティブなところです。

あの部署のあの人は、全然仕事してない。あの人はパフォーマンスが低すぎる。あの人は、自分の好きなことしかやってない。あの人の周りの人は、あの人に振り回されてて可哀そうだ。

そういうことを伝えてくる人がいます。

そういう人に僕がまず言うのは、その人の仕事ぶりが気になるのはひとまず置いておいて、あなた自身の仕事ぶりはどうなんだ、あなたは、最高の仕事ができてる?ということです。

他の人が仕事できなかろうが、問題があろうが、自分自身がどう仕事に取り組むかには何の関係もないじゃないですか。(仕事で絡んでいて、直接被害を受けてるとか、問題がある、という場合は別です)

だいたいそういうこと言うと、ブチ切れられることが多いですが...

他人の仕事ぶりが気になる人は多いけど、他人の仕事どうこうの前に、まず、自分の仕事がどうかに向き合うべきじゃないかなと思います。

その人のせいで、直接自分の仕事のパフォーマンスを著しく低下させられているならまだしも、直接的に関係ないなら、まず、自身の仕事のパフォーマンスをどうやったら上げられるかを考えたほうが良いと思うのです。

ただ、他人の仕事ぶりが気になる人ってのは、他人の仕事ぶりに精神的なものをかき乱されていたりして、仕事のパフォーマンスが低下してることも多いので、それは気を付けないといけないです。

ふと、この記事を想い出しました。少し例としては違うんですが。

1回
言われただけなのに
100回言われた気分。
残りの99回は
自分で再生ボタンを
押しているのね。

そういう人が陥ってるのは、他人の仕事ぶりの駄目なところ(その人にはそう見えてる/思えている)を、自分で勝手に頭の中で繰り返してる、再生してるんではないかと思うんですね。

思い出せば思い出すほど、腹立たしくなったり、やる気を損ねたり。でも、それって、勝手に想像して、勝手に思いを巡らせてるだけだったりしないですかね。

もう1つ伝えることは、出来てないことやネガティブな側面よりも先に、出来てることやポジティブな側面に目を向けよう、ということです。

まったく同じ仕事をしてるなら、その人のパフォーマンス自体はある程度は分かるでしょう。でも、違う仕事をしてると、その人がやってることや、何が出来てるかは、実際はなかな見えないし、分からないのではないかと思うのです。

例えば、木村石鹸でも、ある営業マンは、自分の趣味や関心に合わせて、出張予定を組んでいる。出張行く目的は、仕事じゃなくて遊びだ、なんて批判されてる人がいました。

実際、調べると、確かに、そういう所はあるんです。ある趣味の予定と出張先がシンクロしてるケースがある。でも、一方で、全然、シンクロしてないスケジュールでの出張も沢山あるんです。

ところが、批判する人は、このシンクロしてるところだけを、すごく問題視して取り上げるんです。そうじゃないところはあえて見てないというか。批判するところを探して、ネガティブなところだけをあえて拾い上げてる、感じもするんですね。

そういう人って、意外と、その批判対象の人が「何が出来てるか」は知らなかったりします。「出来てない」ところや、ネガティブな側面は、分かりやすいんですよね。だから、そこについつい目がいってしまう。

出張だって、そんなに楽なことではないですよ。出張は大変だと思う人のほうが世の中には多いとは思います。趣味と兼ていても、その営業が、熱心に出張していることは、それはそれで「出来てる」ことです。そういう出張によって、もたらされている成果も実際あったりします。

出来てないところばかりに目を向けるのではなく、まず、出来てるところを見つけるようにするべきです。これは自戒の意味も込めてですが。


一方で、批判される側(他人から「仕事ぶり」を気にされることが多い人)も、それはそれでそれが誤解だと思うなら、誤解されないようにするにはどういう言動、行動をしないといけないか、ということを意識することは必要だと思ってます。

こういう時、成果させ上げていれば何をやっててもいいじゃん、って考え方もあるかとは思いますが、僕は、それも違うとは思います。

自身の行動や発言で、多くの人が不快になったり、気分がモヤモヤしたりすることがあるとすれば、それはチームや組織全体のパフォーマンスの低下を招いてる、とも考えられます。他人から仕事ぶりを気にされる、ということは、その当人にもやはり何かしらの問題はあるのだと思いますし、当人は、そういう意識を持つべきです。

個々人として、自身の他人への影響力へもしっかり注意をすること。また、一方で、他人の仕事ぶりへは、出来るかぎ「出来てること」や「ポジティブな側面」を見るように心がけること。

各人がこの両側面を意識することができれば、その組織はすごく良い意味で寛容で、しかも強い組織になるんじゃないでしょうか。

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