美術館日記⑨陰影礼賛@国立新美術館2010.10.4
*この記事は過去に行った展覧会の感想をnoteにまとめ直しているものです。
現在行われている展覧会ではありません。
基本的に当時のものをそのまま書いています。
もはや登場する作品はおろか展覧会自体の記憶があやふやなものもあります…
独立行政法人国立美術館発足10年目記念
総数約33300のコレクションから100作家170点の作品を展示
影あるいは陰
具象描写の影と陰
カメラがとらえた影と陰
影と陰を再考する現代
ぱっと見色んな傾向の作品が一箇所に集められているように感じるから「オークション会場みたいだった」と評されてた。
わからなくもないけどそれより会場の広さに寂しさを感じてしまった。
作品数もたくさんあったのに。影と陰で白と黒が目立つから?
ピラネージが気になっていたことを思い出した。
デュシャンは2つ天井から吊るされていて「本当に!?こんな感じで展示するの正解?!」ってなって笑ってしまった。
ロトチェンコの場合影というか"構成"っていう部分で見るから違う視点で見られた。
東近美ががっつり模様替えしてたのはこの展示のせいに違いない。
常設展常連組のクオ・ヴァディスもエロシェンコもみんなこっちに来てた。
ケーテ・コルヴィッツの作品はやっぱりどれよりもなによりもすごいと思う。
人物の背負う影が陰にもなる。
負の部分や怖いと思う感情をひっぱりだすのにとても効果的な影。
この描写に関してはバルラハなど同時代で同じように人の負の部分を作品にした作家たちも彼女には勝てないと思う。
東山魁夷の《映像》多分初めてみた。透明感と静寂の世界。
ドラクロワがいてムンクがいてドーミエがいてなんかもう本当すごいのいっぱい持ってるのね日本。
いつもはばらばらなのが少しもったいないように思う。
最後のクシシェトフ・ヴォディチコ《もし不審なものを見かけたら…》超….おもしろかった!!ずっと見続けてしまった!!
グッズ結構期待してたのにカタログしか作ってなかった…。
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