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生徒と向き合う上の心構え(かたいタイトル)

中高生の年代にとって、家族以外の大人に愛される経験、とことん話す経験は滅多にありません。一般の通信制高校・サポート校では人数が多く手が回らないことや職員の勤務事情、何よりこのようなことが大切であるという意識を持つ職員も少なく、手を付けない・付けられない部分なのです。

生徒本人が今どんな心の状態で、本当は何を求めているのかを無視したり、自分の居場所としてホッと出来るのかも分からないまま、いきなり「大学入れるよ、志望校はどこ?」と聞かれたり、予め用意された「受験スケジュール」に従うことを強要されても、深い考えから得られた自分の意志ではなく漠然とした意向や誰かから聞いた借り物の価値観、くだらない打算的な進路しか思いつかないままでは、いたずらに日々が過ぎるだけで人間的成長や心の豊かさは得られないでしょう。自己や他者との対話を経験せず、大人に言われるまま漫然と勉強していても、本当の問題解決には決して至らないと思います。学力はある程度上がったとしても、これではせっかく進学しても意味がありません。なぜなら就職時に、あるいは就職後多くの人が人生の壁にぶつかり、自分との対話を迫られます。大人の敷いたレールに漫然と従ってきてそのときにうろたえるのか、高校時代に自己を見つめ本質的な選択が出来るのか、そこには大きな差が出来ることは言うまでもありません。

わたしたち職員同士も常に自己を見つめ対話の時間を欠かさないようにしています。そして互いにリスペクトしつつ家族のような関係性で働いています。だからこそ自宅の居間で勉強しているようなリラックスした雰囲気になるのだと思っています。上記したような基本的な方針は共有しつつも、それぞれの専門分野・得意分野を使って生徒の成長に寄り添います。世界をくまなく旅した経験やバックパッカーとして現地の人と深い交流した経験からグローバルな視点、音楽・ハンドクラフト・ITなどアートやエンタメ、テクノロジーからの視点、全員が通常の大学卒業だけでなく社会人学生としても学んだ経験からのアカデミズムの視点、そして一般企業など豊富な社会人経験からの社会の視点、この多様性も岐阜開成学院の魅力となっています。「好きだった先生がある日急にいなくなる」というようなサポート校あるあるとも無縁です。
若者はセンシティブであればあるほど大人の関係性に敏感です。大人同士の関係性や薄っぺらな大人の言動などお見通しです。だからこそわたしたち職員も日々努力を惜しまず、繕わずありのままの姿で人と人として生徒に向き合います。


わたしたち岐阜開成学院の職員は、他では得られない深い対話で卒業後も生徒の心を豊かにし、「他人の大人に愛された記憶」が今後の心の支えになるような対応を心がけます。


岐阜開成学院のようなオルタナティブな学びの場-通信制高校やサポート校において誰にでもピッタリな場所などどこにもありません。どこで・だれが・どんなふうに…その場所を構成する様々な要素を生徒本人がしっかり吟味し、選び取って欲しいのです。そして、「あー、いろいろあったけどここを選んでよかったなぁ」と心から思って卒業できる場所を選び取ってほしいと心から願っています。

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