おサボりのすすめ。

オキシトシン承認をベースとした指導の個別対応の通信制高校サポート校、岐阜開成学院の山本です。

世間はどうやら夏休みらしいですね。ウチはあんまり関係なくやってます。
やるべき課題を完了しているひとには
「あんまり暑かったら来なくてもいいぞー」って言うくらい。
なんだかんだでみんな来ますけど。

この時期子供向けの行事が沢山企画されていますよね。
でも高温も立派な自然災害です。我々の子供の頃とはレベルが違う。
だって1980年、私が9歳だった8月は、30度を超えた日が数日だった。
昔の甲子園決勝のフィルム見ても
「激しい炎天下、気温32度」とか言ってるし。

学校行事とかでよく見られますが、一度決めたことは何があっても変更しないという「バカマジメ」が子供を苦しめることもありますよね。もはや”決めたこと守る病”。
夏はこれから本番を迎えます。再来週くらいから凄まじい暑さだと気象予報士がラジオで言ったのを聞いてガッツリ休校してやろうかと思う今日このごろです。
ともかく異常な高温での屋外活動は中止を柔軟に判断してほしいです。

バカマジメと言えば以前から思っていたことがあります。
何でもかんでもマジメさを礼賛するのは大変危険ではないか。
マジメに会社のために不正を働く、うつ状態になってもマジメに振る舞い続けるあまり死へと一直線に進んでいく。
これでは上に書いた決めたこと守る病と同じで目的と手段を履き違えていることになる。

自分と対話し心の声を聞くことなくマジメさだけを追求する。
それは恐ろしい思考停止です。
カルトやマルチへの盲信や傾倒もそう。
必要なのは客観的に自分を見つめること、深く考えることです。

コロナ禍であぶり出されたこの歪な現代社会において、自分を適切に維持するのは簡単じゃありません。サボり過ぎもいけないがサボらないのもよろしくない。
少なくとも年中無休でマジメなのは決して美徳ではありません。

私はサボり名人を自認しているので、不必要にマジメ過ぎる生徒にサボり指南をすることも多いです。ねばならない思考の呪縛に悩むひとは過剰にマジメ。
マジメを褒められてきて承認欲求の道具になってしまっている場合も。

でもこれは脳内物質の観点から言えばドーパミン的承認なので、満足に持続性がなくすぐに次の承認を求めるゾンビやジャンキーのようになってしまいます。
行き着く先がモラルや心の健康の維持を無視した行動になりがち。
行き過ぎた点取主義やいいね!を求めるあまりの行動とか、ね。

とにかく見返りがないと行動できない人間を作ってしまうのがドーパミン的承認の欠点です。
短期的には効果が上がるのでポイントポイントで挟み込むのは有効なんですが、ベースがドーパミン的承認だと必ずボロが出る。
評価がテストの点数だけ、とか減点法でミスをさせない指導とか。
ドーパミン的承認一色だと人間はミスを出さないために試行錯誤を避け、無難のものしか生み出さなくなったり、チャンスが回ってきても矢面に立つのを恐れ多数派の影に隠れることに甘んじるようになってしまいます。
そして何より深刻な問題を生むのが自己肯定感が得られにくいこと。

やはり過程や取り組み方というそのひとの「人間性」や「存在そのもの」を認めるオキシトシン的承認をベースにしないと健全な成長と自己肯定感の
醸成は得られないと思います。
支配と依存の関係ではなく相互信頼と尊重の関係。
マジメロボットになってコントロールされる先に待っているのは破綻です。
適度にサボって誰からもコントロールされず自律して機嫌よく生きたいものです。

結論。
マジメが過ぎるひとはちゃんとサボるのも大事だと知ってほしい。
手段と目的を履き違えた行動は心と体を蝕むよ、ということ。
私はもう少しちゃんとします。

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