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不動産エージェント検索propseller/従業員の短期貯蓄支援Onward Financialが資金調達ー今週注目のFintechスタートアップ

twitter: yudamasak1

12月1週~12月2週の資金調達、M&Aのニュースから気になったFintechスタートアップを紹介します。

propseller / 不動産エージェント検索サイト

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出典:https://propseller.com/

設立:2017/4調達先:Yvan de Rham, Kwok Bin, Erwan Maceラウンド:シード調達額:S$1M≒8,000万円

シンガポールの不動産テックスタートアップ「propseller」がシードラウンドの資金調達。

propsellerは、不動産エージェントの検索サイト。ユーザーは不動産の種類、賃貸や購入などの目的や予算、エージェントに対して何を優先的に求めるか、などを選択します。するとpropsellerが、エージェントのレビューや過去実績、仲介手数料などを分析してユーザーにとって最適な3~10人程のエージェントを提案してくれます。現在はシンガポールを中心としているようですが、対象領域はアジア全体としている模様です。彼らによると、ローンチから1年でS$500 million≒400億円程の取引がなされたとのこと。

参考:https://www.businesstimes.com.sg/garage/proptech-startup-propseller-raises-s1m-in-seed-round


Onward Financial / 従業員の短期貯蓄支援サービス

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出典:https://getonward.org/

設立:2016調達先:Chan Zuckerberg Initiative, Rockefeller Foundationラウンド:シード調達額:$1M≒1.1億円

ワシントンDCに拠点を置くOnward Financialは、従業員への金融教育、貯蓄、借入の支援を、企業の雇用主を通して提供する非営利団体です。彼らはミズーリ州にあるNBKC Bankという銀行のアクセラレータープログラムに参加し、Communities Thrive Challenge賞を受賞しました。そしてロックフェラー財団とFacebookのCEOであるMark Zuckerbergと彼の妻であるPriscilla Chanが2015年に立ち上げた慈善団体である、Chan Zuckerberg Initiativeから資金援助を受けることになりました。

彼らのサービスは大きく3つで、金融教育プログラムの提供、毎月の給与からの一定金額の貯蓄、貯蓄を担保とした低利での融資です。これらをモバイルアプリを通じて行います。

アメリカの約半数の人は、緊急時に$400のお金でさえ手に入れることができないそうで、彼らはその課題の解決を目指しています。そのため、従業員が貯金方法を学ぶためのプログラムやツールを提供し、3ヶ月程貯蓄ができた人は、それを担保に短期の借入をする資格を得られるようにしています。結果として、これまで年利450%から500%にもなる高金利のペイデイローンで短期借入をしていた人たちが3%から18%の低金利で借入をできるようになるとのこと。

twitter: yudamasak1

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