見出し画像

起業家の夢にフルコミット。新世代VCの自己紹介。

皆様、ご無沙汰しています、Full Commit Partners山田です。

ブログを人生初めて書かせていただくタイミングで再開しようと思います。初回としてベンチャーキャピタリストとして起業して1年半が経とうとしている今、自己紹介も兼ねてこれまでの人生を振り返り、なぜキャピタリストとして独立したのか、これからどのようなことをしていきたいか書かせていただこうと思います。初ブログなので読みにくいこともあるかと思いますが、お付き合いいただけたらと思います。

先にコーポレートサイトをリニューアルしたので、もしよろしければご覧ください!(ちょっとクサイ感じになっているかもですw)Twitterもこちらです、1日1投稿マストでいきます。

簡単な自己紹介

平成元年生まれの30歳、趣味は大学まで続けた野球とピアノ。この職業についてから遺伝って結構関係しているんだなと思うのですが、祖父は脚本家山田信夫、父は映画/ドラマのプロデューサーをしていて、クリエイティブな家系に生まれました。大学は国際基督教大学、専攻は国際関係学と法学、卒業論文はOS覇権戦争(AppleとGoogle)を国際関係学的に説明する内容でした。卒業後はグリーに入社、ただ少しさかのぼりグリーにはインターンから入っていて、その時のメンターが現グノシー代表竹谷さん、次のメンターがvivit 水谷さん、この間上場されたインティメート・マージャー簗島さんとも何かとお会いさせていただくことが多く、その時から刺激的で優秀な起業家の皆様に囲まれている素敵な環境にいたなと思います。

ベンチャーキャピタルへ入るきっかけ

グリーでは社長室(後に財務戦略部)へ配属となり、予算策定、ブランディング、経営会議運営、IR、子会社管理等様々な業務に関わらせていただきましたが、そこで私は管理部門として事業の健全な成長をサポートすることよりも、自分自身で事業を創り、事業成長に直接貢献していきたいという想いでした。そんな中、ご縁で師匠となるインキュベイトファンド村田さんとお会いさせていただき、「事業を一緒に創るVC」という存在を知り、かつ村田さんが自分の投資している会社のことを自分が運営している気概で熱く語っている姿を見て、この人かっこいいな、この人に付いていけたらきっと自分は今の何倍も成長できるはずだと思い入社しました。

インキュベイトファンドに入ってからの2年間は、本当に濃く、楽しく、つらく、でもあっという間の2年間でした。

**シード期特化 VC 「Full Commit Partners」設立へ **

インキュベイトファンドに入ってから2年が経ち、「独立」と真剣に向き合った時、自分がキャピタリストとしてどんな起業家と一緒に事業を創りたいか、何を価値提供できるのか、どんな領域に投資したいのか、そもそも何を成し遂げたいのか等、自分自身と向き合う時間を設けました。これが究極、とても難しい。

そしてこの「Full Commit Partners」という名前は、投資先の社長と紡いだ名前です。「山田さんと言えば、投資先の中に入って一緒に動いてくれる、そのコミット力と信頼だよね、あと熱さ」という言葉をいただき、僕としても「お金」だけでない他のVCと差別化できる「色」とは何だろうと考えていた時に、その投資先と向き合う姿勢こそが僕の強みだと気づかせていただきました。ちなみに名前の候補としてあがっていたのは、「ロマンパートナーズ」ですw

またもう一点、なぜこの2年という早いタイミングだったのかという点を良く聞かれるのですが、一番の理由は、身近にいた「GP」として結果を出している先輩方(年齢問わず)と早く同じ土俵に立ち、戦わないと、どんどん差を付けられると思ったからです。キャピタリストは「結果」が全てです、とてもシンプル。(次章につづく)

様々なHardThings

2018年5月にVCとして起業して以来、一番の変化は投資意思決定をすることが「怖い」と思うようになった気持ちです。これは賛否あるかもしれませんが、シード期で全く事業がなかったりそもそも事業プランを一緒に練ったりしている中で、本当にこの事業で良いのか、この人を信頼してフルコミットして良いのかということをとことん考えるようになりました。私のファンドは投資社数を「少なく、大きいロットで」投資をする方針で動いていたため、一つの意思決定がファンドに与える影響がとても大きいファンドなので、よりこの意識が強く芽生えたかもしれません。

そして何より、シード期のスタートアップは、とってもいっぱいHardThingsな環境です。この辺は成功した投資先が出てきてから笑い話として記載していこうと思いますが、そこにフルコミットしている中で、自分が果たせる役割についていつも苦悩していました。

そして、あまり皆様へお伝えしていませんが、難病とされている病気を患いました。今すぐに何か対処をという病気ではないのでファンド運営に支障は全くないのですが、長期的に向き合う必要があり、さすがに少し凹みました。その他も色々ライフイベントが重なり、自分に自信を無くしてしまう時期が続きました(仕事はしていましたよ!)。

そんな中でも、こうしてもう一度歩み始めようと思えたのは、本当に周りの皆様の支えです。様々なアドバイスをいただいた先輩キャピタリストの皆様、共に苦難を乗り越えてきた中で色々励ましの言葉をいただいた投資先の皆様、大学野球部の友人、家族。自分に足らなかったものは何か、これからどうしていくべきか。過去のことを振り返っているだけでは何も始まらない、正解は見つかっていないけれども、歩んでいく中で自分が選んだ道を正解にしていくことで、皆さんに恩返しができればと思っています。

これからの1年、そしてその後

現在ファンドサイズは5.8億円。僕をキャピタリストとして育てていただき、大きな金額を預けていただいたインキュベイトファンド、1号ファンドとしてまだ何も実績のない僕に対して快くお金を預けていただいたユナイテッドの金子さん、リブセンスの村上さん(あともう一社皆さんご存知の事業会社様あるのですが、非公開ということで)、本当にありがとうございます。結果で返していくのがGPとしての僕の役目だと思っています。

現在投資先7社、追加投資等も加味して恐らく残り5,6社程度の新規投資枠があります。来年5月までにこの新規投資先ソーシングをやり切り、3年目からは投資先の成長のために最大限コミットを増やしていきたいと思っています。起業に興味ある方、もしくは起業済みでシード調達をお考えの方、是非ご連絡ください!

そしてその後。

僕は、このベンチャーキャピタルという職業を世の中にもっともっと一般化させていき、日本の優秀な若い人たちが憧れるような職業にしたいと思っています。だからこそ、今も優秀な学生さんたちにインターン生として来ていただいて、投資先のリサーチや支援を通して、スタートアップ / VCの仕事がこんなに刺激的で楽しいものだということを経験してもらっています。次のファンドはいつになるかわかりません(名前も変わるかも)が、同じ志を持つパートナーと共に日本を代表するようなVCを創り、エコシステムに貢献していけたらと思っています。

以上長くなりましたが、次回は投資戦略やどういう判断軸で起業家の皆さんとお話しさせていただいているのかを書かせていただこうとおもいます。

山田優大





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?