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ソナチネ

タリン大学の週一の映画回で北野武監督作品『ソナチネ』が上映されていたので足を運んでみた。

実は今作を観るのは今回で二回目。高校の頃に一度見たことがあって、あの時は自分はバカだったからか、幼かったからか、あまりよくわからなかった。

高校の生活では、学校という何もかも保護された環境にいたから、何もわからなかったのかもしれない。
「人生」というものに直に触れていなかった、と言えるのかも。

人間社会は野生からはかけ離れている。

例えば、スーパーに行けば、欲しいものはすぐに手に入る。
社会制度も色々あって、要するに、人間が「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことが出来るようになっている。

でも「命」とは本来そうではなかったはずだ。
ヒトが「人間」というものになる前の世界は、生きていれば常に死と隣合わせ。

子供のように無邪気に遊んだり、飯を食ったり、人と寝たりしている時も。

「死」は突然やってくる。
「しなければならないこと」をするときも突然やってくる。

明日何が起こるかなんて、誰にもわからない

魚が泳いでいて何も考えずに美味しそうなものに嚙り付いたら、突然人間に釣られてその魚の命は終わることもある。

まあ、人生どんなときに何があるか分からないから、気を抜いてやっていこうぜ。なんて思いました。


「ソナチネ」とは、「小さな」ソナタという意味らしい。
ソナタが3~4楽章という構成なのに対して、ソナチネは2~3楽章と短めだそう。

人の一生なんてすぐに終わる。

20歳までの体感時間は人生の体感時間の半分らしい。知らんけど。
自分の人生はどんな音楽になって終わるんだろうな。

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