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関東最古の不動霊場『瀧泉寺〜目黒不動尊〜』

今日(2月27日)は目黒不動尊と呼ばれる瀧泉寺に行ってきた。

不動前駅から徒歩10分、目黒駅から徒歩15分ほどのところにあるこの場所は都会のど真ん中とは思えないぐらい広大な面積を誇る。

瀧泉寺〜Google ストリートビュー〜

瀧泉寺は「目黒不動尊(または目黒不動)」と言われ、関東最古の不動霊場であり江戸の五色不動(ごしきふどう)の一つ。また、目黒という地名もこの目黒不動尊から由来したと言われている。

五色不動とは五行思想である色にまつわる名称、目黒・目青・目赤・目黄・目白という5つの場所に不動明王が祀られている総称を指す。これは江戸時代の3代将軍、徳川家光が鎮護と天下泰平を願って江戸城を中心とした5つの方角に定められた。

この「黒・青・赤・黄・白」は陰陽五行説といい、古来中国の自然哲学の思想。万物は「黒=水、青=木、赤=火、土=黄、白=金」の5種類の元素からなる、という説。

瀧泉寺に祀られている不動明王は秘仏とされ、12年に1度の酉年のときにだけ開帳される。次に不動明王を拝見できるのは2017年なので来年だ。ただ、瀧泉寺に祀られているのは不動明王だけではない。入口に朱塗りの仁王門に立っている仁王尊、七福神である恵比寿や弁天、そして大日如来、阿弥陀如来、千手観音菩薩になんと閻魔大王までいる。広々とした境内に数多くの神仏が祀られており、賽銭箱が設けられ、とてもじゃないが全てに賽銭できるほどお金は持ちあわせていない。なのでそのとき一番お願いしたい神仏のところで賽銭しお願いごとをすることにしている。

また恋愛の神様、愛染明王も祀られていて、愛染明王の周りを女性は時計回りに、男性は反時計に周りに回るとよいともされている。回るときは浮かれる気持ちを押し殺し、心を静めて回るようにしよう。

都内には多くの神社があり、歴史を調べてみると驚かされることが多くある。普段はお正月の初詣のときにしか行かない人も多いかもしれないが、人が多くいるときだと気づくことも気づかないことが多いのではないか。それは目的である初詣をすることに意識を取られてしまうから。

人が多いところはどこも意識が散漫としてしまうように僕は感じる。イベント会場、満員電車、レジャーランドなど、もちろんそれが悪いわけではなく、たまにはデトックスとして神社などで考える時間を作ってみてもいいのではないか。

インプットやアウトプットが大事だということはネット上や書籍などで多くを目にする。しかし、それ以上に「考える時間」「省みる時間」を作ることを見直すことが重要なのではないか、と再認識させられた一日だった。

都内にはまだまだ沢山の神社がある。東京に限らず、一つでも多くの神社を回り、歴史を紐解いていくのが私の楽しみの一つだ。

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