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≪Vol.222≫何をそんなに焦っているのか~外国人と働く~

コンビニの話。
僕はしょっちゅうコンビニ飯を食べているので、コンビニへよく行くのですが、最近の店員さんの多くは「外国人」である。特に都会ではそうではないでしょうか。

そんなときによく思うのが「早くしてくれよ」と思ってしまう。
僕のイヤな性格の部分でもあるので、あまり言いたくもないようなことなのだけれど、日本人の商習慣としては「効率よく」という意識が強い。
そりゃそうだ、1人1秒削減できれば、10人お客さんがいたら10秒削減出来て、1日で何10分とか時間の削減になり、その分、別のお客さんのレジ打ちが出来るので、その分儲かるということになる。だから早くしましょう。

という考えになるのが普通だが、「何をそんなに僕は慌ててるんだ」と同時に思ったりもするわけです。
外国人の店員さんは丁寧に袋に入れてくれたりしているわけで、何も悪気もない。効率いい店員さんだと、レンジで温める商品があれば最初にレジを通して、すぐにその弁当とかをレンジに入れて、その温めている間に他の商品のレジを打つ、なんてことも普通にやる。

そんな風なことを日常で見ているので、それをやってないと、「なんで先にレンジ使う商品を打たないのだろう」となる。イライラしているのだ。僕は。

でも、なぜそんなに「僕は慌ててるんだろう」とやっぱり思うわけです。効率を上げることがそんなに幸せなんだろうかと。

このヒューマンエラーを改善するのは結構大変なんだろうなと思ったりもします。そもそもその店員さんにとっては「エラー」ではない
僕はアメリカで暮らしていたことがありますが、レジに人がたくさん並んでいても、レジスタッフと常連さんが普通にペラペラ話したりすることなんてよくある話だ。レジ打ちという機械的な業務と、コミュニケーションという人間的な行為が交錯しているわけですが、人間としてはコミュニケーションという人間的なことにこそ幸福が含まれていることが多いわけですから、その価値観・生き方を変化させるというのはなかなかの至難の業だなと思います。

コンビニのような薄利多売のビジネスだと、このスピード感、効率がビジネスの肝なので、人間的な幸福を持ち込むフィールドではないのだろう。それをしたければ価格を上げて、今まで2個売って100円の利益だったのを、1個で100円儲かるようにすれば、可処分時間は2倍に増えることになるので、効率だけではない生き方が持てるのだろうと思う。(そんな簡単な話ではないだろうが)


僕の話だが、20代の頃より断然「時間」を大切に感じるようになっている。だから余計に「時間」が無駄になっているようなことに対して嫌悪感が出てしまったりする。でも、そんなに焦って、慌てて、他人に腹を立てて、何になるんだ。とも同時に思ったりもする。

外国人といつも働く僕の課題でもあるのですが、
「ビジネスを学ぶ・教える」=「儲かる・給料上がる」というに直接つながるので、コンビニで言うところの「効率」の話を積極的にしたくなるのだが、「人間的な生きる楽しさ」みたいなことも、どこかで併せ持っていないと、人間は機械ではないから、そんな「効率」だけで動くことはないのだろうと感じています。

ヒューマンエラーとシステムエラーを分けて考える。そんなことがやっぱり必要なんだなと日々感じています。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!

※コンビニの話はあえて「外国人」という一括りにした書き方にしていますが、これは一例であるので、日本人が優れていて、外国人が優れていないとか、そんな意味はありません。商習慣の違いや文化の違いなどを比較するために極端に記載しています。

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