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≪Vol.221≫活造りって最高!?と思っているのは・・・~外国人と働く~

自分が常識は、相手の常識ではないと感じることは、「日本人同士」より「外国人」といるときの方がよく感じます。

「そんなことしちゃダメだよ」といったような、ダメ基準で考えると、多くの人が「そうだな」と感じやすい。
例えば「歩きタバコ」とか「ポイ捨て」とか「電車内で大きな声で話す」とか「列に並ばない/順番を守らない」とか・・・。そういうのって「ダメだよ」なんてことはよくある話。
そんなときに日本人は「もう!外国人ちゃんとやってくれ」なんて思ったりしている。
とはいえ、よくよく見ると日本人もそれなりに同じようなことを結構やっていたりして、実は日本人を真似て外国人もそれをやっている、なんて話もよく聞く。

この感覚はみんな同じような気がするのだけれども、
「日本人は良かれと思っていることが、相手にとっては『考えられへん!』ってなっていることもそれなりにある」

例えば動物の話。
欧米諸国だと日本に比べるとかなり動物愛護が進んでいて、動物を食べることを嫌う傾向も出ています。それが「ベジタリアン」や「ヴィーガン」に繋がっていたりするのですが、魚も同じように感じる人もいます。

日本だと「マグロの解体ショー」とか「活け造り」とか、まだ生きている魚をその場で捌いて、生きているまま食べるなんてことを「善し」としています。「お~!まだ動いてる!」なんて言いながら、食べていたりします。
これが欧米の人にとったら「ちょっと可哀そ過ぎるだろ!」ってなっている場合もそれなりにあります。マグロの解体ショーも同じで、魚の顔や体を切り刻むのを見て楽しむわけですから、人によっては「可哀そう」となるわけです。

良かれと思っていることが、真逆の効果を与えています。
僕も先日、アジア諸国のサファリパークの映像を見たのですが、「ライオンの群れの中に生きたウサギを投げ入れる」というエサやりがあって、それを普通にその国ではエンタメショーのように楽しんでいるのですが、僕としては「とても見てられない・・・」という映像であったりしました。自然発生しているサバンナの弱肉強食と同じには思えない感情です。

その他、日本でもそうですし、アジアの市場なんかに行くと、豚の丸焼きとか鳥の丸焼きとか、犬が吊るしてあったりと、日本人にとっては苦手なこともあったりはします。

先日、仕事で「動物園」の話をしていたのですが、欧米諸国では「動物園」も結構ネガティブに感じている人が増えているようです。サファリのような広い場所ならいいのですが、檻に入れて飼育するなんて、可哀そうで見てられない・・・というケースもあるようです。


僕にとっては普通(または良かれと思うこと)でも、相手にとってはとても嫌だなと感じることも国際交流においては増えていきます。
だからと言ってやめる必要はないのですが、今まではもっていなかった「気遣い」が日本人同士以上に必要になる。そんな時代なのだと思います。
相手を思いやる気持ちは、奥が深く、簡単じゃないですけど意識しておきたいところです。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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