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《旅記1》香港の歴史と2019年香港デモ

タニシキ旅行記 〜香港&マカオ編・予習〜

 国内海外問わず、旅行等で遠方に出向く機会がある際に、事前の予習や事後の感想も含めて、旅先から得られる学びをシェア致します。

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【テーマ】香港の歴史、2019年香港デモ。
 1840年、清はアヘン戦争でイギリスに敗れ、香港島と九龍はイギリスに永久割譲、九龍半島は1898年から99年間同国に租借となった。

 そして1898年から99年後の1997年、植民地支配に対する国際的な考え方の変化もあり、九龍半島の返還にあわせて香港島と九龍も返還されることになった。しかし、資本主義・民主主義を重んじるイギリスの統治下で発展していた香港に住む人々は、中国共産党の支配に入ることに抵抗感を覚え、海外移住を望む者も少なくなかった。ここから、香港の一国二制度での統治が始まる。こでの一国二制度とは、香港は中国の一部とする(中国と香港は一つの国であるとする)代わりに、ひとまず50年間はこれまでのイギリス統治下の時と変わらず経済と言論の自由を保障する、というものであった。ただし、返還直後の混乱を避けるため、選挙権は共産党が任命した選挙委員のみが行うとされた。この点に不満を持つ香港人も少なくなかったが、将来的には行政官の選挙は普通選挙に移行するとされたため、香港側もこの一国二制度で手を打った。

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