【論文紹介】ハンドボールにおける球速の決定要因とは!?Vol.3
今日は論文の知見から,効果的な体幹の使い方を教えます!
写真の東江兄弟のような必殺ステップシュートを見つけるに参考してください!
タイトル
ハンドボールにおける投動作の力学的考察
著者
松井敦典,清水宣雄,前田寛,小林一敏
ジャーナル
日本体育学会大会号 (1983)
方法
被験者:筑波大男子1名と未経験者1名
測定方法
・胸部・腰部に加速度計をつけ,測定
・投球動作はステップシュート
結果
・リリース直前で比較すると経験者は最大加速度に達していたが,未経験者はリリース直前まで負の加速度のまま,急激な加速をしないでリリースを迎えていた.
・並進加速度を見ると,経験者は最大値が動作開始付近であるのに対し,未経験者はリリース直前に最大値を迎えいえていた.
ハンドボールのシュートスピードを上げるための体の動かし方!
今回はわかりやすく,うまいやつ!ヘタッピなやつ!の肩の回転と腰の回転がどれくらい速く加速したのか,そしてどれくらい速く前方向に肩と腰を進めたのかを比較する研究です!
注目すべきは筑波大の選手(経験者)は,両最大加速度の発生タイミングがリリース直前に急激に増大し,リリースの瞬間にはその値が減少するというパターンです!つまり,うまいやつの体幹を強く速く回すタイミングはリリース直前である!ということです.ヘタッピは,力を入れるタイミングが分からないのか,リリースより前にピークを迎え,負の値のままリリースを迎えています.これでは,球速は上がりませんよね!
上と下を分離して回して,ギュンギュン!?笑
並進の加速度を見ると,筑波の選手では,腰のピークは早々に出現し,負の値に入りますが,肩の方はリリース直前にギュンと加速しています!つまり,腰(下胴)を素早く前に出しながら,肩(上胴)は残す.腰の前に進む運動が止まったら,腰を回し始め,徐々に肩(上胴)を前に出しながら,急激に回したら・・・
こんな感じで,腰と肩の分離して捉えて,動きを考えると,どうやってうまい人って投げているのかがわかります!体幹を上と下に分けて効率的に使おう!
ちなみに,未経験者は,並進加速度の波形が上と下が似ていたので,分離させず投げていたのではないかと思います!
キーワードは「ギュン!」だけではなく,「ギュン!ギュン!」で体幹を使うことです!音でイメージすること(スポーツオノマトペ)も超大切ですよ!笑
図でイメージしてみてください!
ハンドボールのオンラインサロン「kocs」では,ハンドボールの投球動作に関する情報としてZOOMでセミナーしたりしてます!!もし,ご興味があれば,Facebookにてご連絡ください!それでは!
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