メールで送付するための印影をIllustratorで簡単につくる方法
見積書や請求書などは、相手方によっては「押印済みのものでないと…」ということってありますよね。
紙で提出するのであれば、印刷してから押せばいい、ってなるんですけど、PDFにしてメールでやり取りをすることもありますよね。そういうときに、それっぽい印影画像を作っておくと便利だなあと思ったわけです。
先日ハンコ屋さんで実際の角印を作ったので、スキャンという選択肢もあったのですが、きれいな画像がほしかったので、Illustratorでつくりました。
法人の方は社印はともかく、担当者印でなら応用できると思いますので、Illustratorをお持ちの方は、サクッとつくってみてください。
参考にしたURLはこちらです。
フォントをインストール
まずはフォントをダウンロード&インストールします。白舟書体さんがご用意してくださった無料のものを使用しました。教育漢字1006字収録です。
私は一番上の「白舟篆書教漢」をチョイスしました。
角印の文字のルールとは?
さて、Illustratorを開きます。まずは四角のオブジェクトを作りました。
X : 100 px
Y : 100 px
線 : 2 pt
色 : #c31b00
塗り : なし
透過PNGにしたかったので、塗りはナシにしました。中に縦でテキストを入れていきます。ここで迷ってしまいがちな印鑑の文字のルールなんですが、先日ハンコ屋さんで実際に作ったときに聞いたのは以下のとおりです。
・文字組みの結果、正方形になるようにする
・「~~之印」は付けても付けなくても構わない
・スペースが空いてしまうようなら「之印」を縦長にしてスペースを埋める手もある
私の屋号は「メディアステップ」の8字です。ふつうに正方形をつくると「メディ」で改行ですけど、ちょっと意味がわかりにくくなるなーと思って、「メディア」「ステップ」で改行、最後に「之印」を縦長にすることにしました。
ここで問題発生です。「之印」の「之」が収録されていないのです…。ただし私は実際の角印を作っていましたので、どういう形かはわかります。それをもとに自分でオブジェクトを作ることにしました。文字に大きさをあわせる必要があるので、具体的には後述します。
フォントの設定
では、フォントの設定です。角印らしくするには、文字をぎゅうぎゅうに詰めなくてはいけません。「カタカナ」+「之印」の3行だと、以下の設定がちょうどよかったです。
・フォントサイズ 23.5 pt
・線 1 pt
・行送り 30 pt
・「印」の垂直比率 200 %
「之印」の行のみ半分の文字数なので、単純に垂直比率200%をしました。次に「之」のオブジェクトを「印」の字と大きさをあわせて作ります。完成形はこちらです。面倒くさい方は拾ってどうぞ。(ものすごく適当に作ってるので、本職さんからみられると思うと恥ずかしいのですが)
はんこっぽい加工をする!
仕上げに「はんこっぽい加工」をします。まずは角丸の四角にします。「効果」>「形状に変換」>「角丸長方形」です。
そしたら線を破線にします。不規則な感じにすると、かすれてる感じがでます。
そして全体的に「効果」>「パスの変形」>「ラフ」をかけるとそれっぽいものの出来上がりです。
というわけで、完成形がこちらです。透過PNGにして保存しました。
できた画像を見積書などに貼り付ければ、それっぽい感じになります。前述したとおり、応用すれば担当者印などの個人印にも使えるとおもいます。参考になれば幸いです。
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