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久しぶりの作曲

昨日の夜、久しぶりに新しい曲を書きました。

アンドロイド×ディストピアシリーズは、人間とアンドロイドが共存する近未来が舞台の楽曲群です。

もともと三連符のピアノのアルペジオ曲で、ちょっと神聖な場所のイメージのRPG曲になりかけていましたが、パーカッションを入れてアコギ入れたら落ち着く感じになったのでピアノのフレーズを総入れ替えしました。

荒廃した世界で唯一安心できる場所、のイメージ。それは一人で見る夜明け前の空かもしれないし、誰かの寝顔かもしれない。それぞれの人が持っている、とても個人的で小さな世界。

温かいアコギの音と、耳鳴りのように不安定に揺らぐピアノの対比が気に入っています。
アコギは最近ハマっている打ち込み音源を半音下げチューニングにして使ってみました。

このシリーズはyoutubeに再生リストを公開していて、作業用BGMに使ってくださっている方もいるそうな。現在15曲、シャッフル再生もできます。

■ 作曲のリハビリ

ここ1週間ほど作曲をしていなかったので、取り掛かるまではなかなかドキドキしました。取り掛かっても「???」みたいな気持ちで、作れなくなったというより言葉を忘れてしまった感覚に近かったです。

こういうときなんて言うんだっけ、そもそもそんな言葉存在した?みたいな。

私の作曲には教科書もガイドラインもなくて、いつも出たとこ勝負だし、目の前で鳴っている音に対してその場でアプローチをする……の連続。

絵を描いている感覚に近いのかも、と思っていたけれど、もしかしたら会話をしながらのスタイリングに近いのかもしれない。

曲に対して「あなたはどんな人なのか聞いてもいい?」「そう、そういうのが落ち着くのね。だとしたらこんな飾りはどう? 趣味に合うかしら?」みたいなことを延々と続ける。

それを誠実に積み重ねていくと、曲が真実に近い姿を見せてくれることがある。私にだけ見える孤独な幽霊に、最初で最後のおめかしをさせてあげられる。

結果、出来上がった曲を誰かが好きだと言ってくれたりすると曲が輝きだす。その曲が報われる瞬間に立ち会い、いい仕事ができてよかったと思う。

どうやら私は曲のことを人だと思って接しているらしい。なんでも擬人化してしまう。

ほんの少しずつでいいから、会話することを忘れずにいられたらいいなと思った。これからのものづくりの指針になるかもしれない。

■ おわりに

今日は短めの日記にしました。

最近、私がいなくなったらこの世から消える感性や技術が存在する、ということを考えていて、それはもったいないからできるだけたくさんこの世に残していきたいという気持ちが強いです。

曲も、物語も、絵も、感覚もすべて。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

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