好きな顔を描く / 描き初め2022
明けましておめでとうございます。
2022年は早朝からイラストを描くという非常に充実した元旦となりました。
今日は昨年夏頃からずっと描きたかったゲテルギウス第一王子(創作キャラ)のイラストを仕上げることができました。
制作中はずっと「ゲテルギウス様のお顔を描かせていただいている」という気持ちで、何かを掴んだ気がした制作でした。年末に経験値を積んでおいて本当によかったです。
■ 今回の制作テーマ
シンプルにそれだけでした。思えばこれだけ顔の凹凸を描き込んだのはシリーズのキャラクターでは初めてです。
彼のお顔が好きすぎて表現力が追いつかず、描くのも恐れ多いというか、偶像崇拝も甚だしい気がして今までまともにお顔を描くことができなかったんですよね。頭の中ではずっと動いていたのですが。
前回までこだわっていた背景の描写は一旦捨てて、ただただゲテ様のお顔を描くことに専念しました。
■ ラフ(1時間20分)
こうしてnoteを再び書き始めるきっかけとなった記事のサムネイル用に描いておいたラフがとても役に立ちました。
線画とベタでいくつかレイヤー分けして作ってあって下塗りがとても楽でした。
使用ソフト:Procreate(iPadアプリ)
■ 着彩 〜顔塗り〜
いつも通り、下塗り→全体に乗算レイヤー(薄紫)で逆光を演出していきます。肩にかかっている白い布の影の部分がたぶんその色。
この時点ではやりすぎかな?と思いつつも、いつもより濃いめに顔を描き込みました。手順もいつもと少し違ったので書いておきます。
髪にもスクリーンレイヤーをかけて、ベタっとなりがちな短髪にも立体感を演出しています。この後②と同じ設定のレイヤーを作って服にも2影を入れたり、テクスチャブラシで服の素材感を足したりしました。できるだけ省エネに。
体が大きい男性のイメージなので、どうにかして体のスケール感を出したいな〜と思いつつ。
■ なんか鳥を描きたくなった
人物がある程度塗れたところで、左側のスペースに大きなシルエットの鳥が飛んでいるイメージが浮かんでしまったので急遽描いてみることに。
前回苦手な背景を頑張ったおかげで、描いたことなくても奇跡的にうまくいくことがあるということを学んだ私。ゲテ様の使役しているモンスターとして、八咫烏(やたがらす)を描くことに決めました。
ゲテ様は国王である父親と同じ宗教でも信仰している宗派が分かれていそうな気がしています。国や騎士団のマークは白い鳥がモチーフですが、王子の私兵団が付けているマークはまた別のもの。白い鳥を大事にしていなさそう。
■ 光の描き込み
消しゴムツールで形を整えつつ、空間遠近を出すために奥の翼の色を変えました。レイヤーもこの時点で分けてます。
光の当たっている部分にレイヤーモード:スクリーンでコーラルカラーをのせていきます。奥の翼も同じように塗ったあとスクリーンレイヤーの不透明度を下げました。
最初からこの感じのイメージが浮かんでいたので描きやすかったです。あとは八咫烏にするために足を3本にしました。この後更にシルエットを整えていきます。
■ ゲテ様のお顔に戻る
八咫烏の形がある程度整ったら、ゲテ様のお顔に戻ります。額にコーラル色の影を足したり、瞳を描き込んだりしました。
前回やってみた画面下からの照り返しもレイヤーモード:ハードライトで入れてます。うっすらとした青。やはりカメラとキャラクターの間に空気の層ができていい感じになる気がします。
■ 細部を調整
ここからは雑に見える部分や、形をざっくりとしか決めていなかった部分をひたすら調整していく作業です。覚えている内容を書き出しておきます。
■ 写真アプリで露出を下げて完成!
ProcreateからiPadの写真アプリに保存し、編集ツールから露出を-33にして保存して完成!
白背景だと光が強すぎるのと、露出を下げた方がなんとなくキャラクターの実在感が増すような気がしているのでいつもこの方法で調整してイラストを完成させています。
余談ですが写真アプリで作業していたらゲテ様のイラストがiOSの顔識別システムに認識されてめちゃくちゃ笑いました。
■ おまけ:白黒写真風のゲテ様
色々とフィルターをかけて遊んでいると、描き込みが足りない部分や形の違和感が発見できたり、その絵の良さを再認識できたりするので面白いです。
完成イラストと白黒を見比べてみて、やはり色がついていた方が感動するし、描いている最中も色が綺麗に見える瞬間を発見するのが好きなんだな〜と感じました。
ずっと描きたいと思っていたゲテ様も描けたし、今年はとても幸先がいいです。
今年1年かけて、聖騎士シリーズのキャラクターと世界観をイラストで掘り下げていけたらいいなと思っています。
今年の目標は息切れしないこと!
この熱ができるだけ長く続きますように。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
改めまして今年もよろしくお願いします!
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