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コロナウイルスにかからないために生きてるんじゃねえよ(怒)

この春、息子が小学校に入学した。入学式のあとは週1回の登校日があり、それ以外の日には校庭開放があるという話で、彼はそれを楽しみにしていた。私は自分が経験したような「ふつうの小学校生活のスタート」を息子に与えられなくて悲しかったが仕方ない、限られた機会になってしまうが小学校生活のスタートを楽しんでほしいと願っていた。

しかし、入学式翌日に登校日はなくなるという通知が来た。その翌日に校庭開放もなくなった。学校で過ごす時間はゼロとなり、息子と未就学の下の娘の教育のすべてが私の責任になった。緊急事態宣言は5月6日までだが、収束しなければ延長されるだろう。いつまで続くかわからない。

でも学童は続いていて、小学校の先生たちは、3月から、本来の授業の時間は小学校で学童に通う子どもの「見守り」ってやつをやっている(学童に通う子は、そのあと学童の行われる児童館などに移動する)。だったら片働きの子どもにも、なんらかの時間と労力をさいてほしいと思うのは間違っているだろうか。親の働き方を問わないすべての児童を対象にした教育にせよケアにせよ、オンラインでもオフラインでもいいから何か……。3月から休校していて、今のように感染者数の増加が厳しくなった場合どうするか、一切検討されていなかったんだろうか。

以前からうすうす思っていたのだが、今回はっきりわかったことは、日本政府が子どもに関して税金を投入する価値があると考えているのは、子どもの教育ではない。子持ちの共働き親の就労を支援して経済を回すための人手を確保することだ。子どもの教育なんてちょっと状況がタイトになったら真っ先に切ればよいと思っている。

諸外国は、少なくとも先進国では、オンラインで教育をしたり、少なくとも休校だからと児童をほったらかしにはしていないようだ。以下は韓国の場合。

小学校1・2年生は、今月20日に“オンライン授業”を開始しても、スマート機器を使わずに教育放送(EBS)を見て学習誌を解き遠隔授業を受けることになる。小学校低学年は、パソコンやタブレットなどを利用した双方向授業への参加は現実的に難しく、有害コンテンツから保護する必要があるとの指摘が反映された決定だ。
韓国、小学校1・2年生はテレビを見て学習誌を解いて遠隔授業

日本に住む片働き家庭の専業主婦である私は、学校に一切頼らずに2人の子育てをしなければならなくなった。実際には、幼稚園の卒園後からそんな感じだったのだが、その頃はまだ「小学生になる」ことに期待していたところがあった。でも実際には小学校も、習いごとも室内遊び場も図書館も博物館も、とにかく子どもの居場所として公園以外のものは全部消えた。下の子の幼稚園も消えるだろう。私や夫の両親は近所でもなく高齢だから頼れない。

上の子がこの春に卒園した幼稚園は、3月から休園というか通常の保育はなくなり、親子で行く園庭開放だけとなっていた。それまでは上の子が幼稚園のあいだに下の子も一時保育に預けて、ひとりの時間を作って休んでいたが、3月からは外部には一切預けていない。家で2人の子供が同時にあれこれと要求してきたりケンカしたり危険なことをしたりしている中で家事もしなければならない。疲れる。私も最近かなりニュースが気になって、もうやめようと思っているのにネットから離れられず、相手にしてもらいたがる子供を放置したり、怒鳴りつけたりしてしまうことが多々あった。

それでも、子どもたちにとって今は今しかない。なるべくいい経験をさせてあげたいとも思っている。本当はこの時期に学校や先生や友達、そのほか他者と出会って、いろんなものを吸収してほしかった。それが無理でもせめて楽しく外で、子どもの居場所として唯一残った公園で遊ばせたい。

萩生田光一文部科学相は7日の閣議後記者会見で、緊急事態宣言の対象となった自治体で学校が休校となった場合でも、子どもが散歩などで外に出るのは、心のケアやストレス解消の観点から一定程度、認めるべきだとの考えを示した。
緊急事態、子どもの散歩容認を

「散歩は認めるべき」じゃねーーよ。できるのがあたりまえだろう、ふざけんな。意識高い人は「必要最低限の買い物と散歩以外は外に出るな」と言う。でも子どもにはそんなの無理。散歩だけじゃ足りない、外でボール遊びだって木登りだって虫取りだってやらせたい。これらがそんなにいけないのか。少なくとも三密ではない。リスクの高い行為ではないはずだ。テントウムシからコロナウイルスがうつるのかよ。子どもの外遊びが規制されうる社会にいつからなった。穏やかに「おうち時間」を楽しめる子どもばかりではない。

健康というのはコロナウイルスにかからないことだけじゃない。運動不足ではないとか抑圧されてなくて好奇心を満たせているとか生活リズムがメタメタになってないとかネット依存ではないとか親に怒鳴られたり殴られたりしてないとか、メンタルヘルスふくめトータルで健康でなければ意味がない。子どもの健康を保つってそういうことじゃないの? この国のエラい人たちはそういうことを一切考えてなさそうで、全部親に丸投げっぽくて絶望している。

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子どもが寝ているあいだに書いています。ときどき考えをまとめて文章化したくなる病気のようです。
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