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ひとつの絵がたくさん生んだ「もの」

新型コロナの影響と、ひとくちに言うけれど。
直接影響受けた人たちが、これは今やってる場合じゃないってなるもの。
そう、私なんかが作ってる「広告」は緊急性がないことが多くて
だから「今はちょっと待ってて」っていう連絡をたくさんもらいます。

たくさんもらいすぎて、3月の売上がマジで笑えるくらいゼロに近しいです。
もともと3月は仕事をセーブして、
受けてた案件自体が少なめなのも影響して、結構生きていけるかレベルになっています。

そーんな愚痴に近いことを小出しにしていたのもきっとあるんだと思います。

昨夜ともだちから突然LINEもらいました。

ともだち「超お願い聞いてもらってもいい?」
わたし 「ん?」
ともだち「コンビニでAmazonのギフト券5000円分買って」

乗っ取り!?!?!?外でごはん食べてたのに声出して笑い転げてしまった。
そんなファニーな彼女は続けてこう言ったのです。

ともだち「じゃなくて、私の絵をかいてもらえたらなーって」

私がこの文字を見た時、どれだけうれしかったか。きっと想像しきれないと思う。
プロだって認めてくれているからこそ「頼んだら失礼だ」とか遠慮をする人もいる。
「何を頼めばいいかわからない」と言ったり「頼み方がわからないから頼まない」っていう人もたくさんいる。

というか、それが友達ならまだいいし、わかる。
経営者や経済人でもそうやって自分がクリエイティブを頼むことを避けている人、クリエイティブにお金を払いたくない人は山のようにいる。

その中でこのともだちは私が事業で苦しいのを知って、自分のできる範囲でできることを考えてくれた。
そして、色々わからないことがある中で「それでも」ってアクションを起こしてくれた。

めちゃくちゃすごいことだと、思った。

去年の秋くらいまで異業種交流会のようなビジネスマンの集まる会合に何度も足を運んでいました。
そこで知り合った人から実際お仕事をもらうこともあったけれど、
こっちが女性だということにつけ込んだ変なLINEが止まらない人だったり、怪しい誘いの多い人だったり、ぜんぜん知らないところで私の名刺が配られていたり。
不愉快な経験の方が、総量として多く、一切そういう活動をやめたほどです。
仮にも「経営者」だったり「ビジネスマン」を名乗る人の態度じゃない。

私はその頃から、得体の知れない頭の足りない「経営者」を名乗る人たちよりも
よく知る「ともだち」から良い仕事が来ることをヒシヒシと感じていました。

スムーズな納品できたWEB案件も高校の同級生からの依頼だったし
今いちばん一緒に仕事をし始めている方も音楽仲間の紹介だし
しっかり漫画制作の依頼をくれたのも15年以上の友達の依頼だった。

「経営者」が持ってくる話がチンプンカンプンで、「ともだち」が適切なんだったら「ともだち」増やした方が幸せで楽しいもの。

このnoteもTwitterもすべてで「趣味」の「音楽」の話が多くなったのも
自分と同じようなものに感動して、好きだって思う人に出会いたいから。
楽しくて、さらにノンストレスの仕事にもつながって、なんて良いことづくめ。

そういった話の結晶みたいなのが、今日のともだちの似顔絵制作でした。

普通にランチして「会ったら安心して眠いわ〜」とか言いながら
1時間ちょっとかけて、色紙に似顔絵を描かせてもらいました。
珍しくアナログ制作!!(ライブレポ以外でちょう久しぶり)

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まさかの自分で写真を撮るのを忘れてしまうという…くらいの満足感!

ともだちが描く様子を見ながら「そうやるんだ〜!」「すげ〜」って感動してくれるからこちらの承認欲求が満たされる満たされる(笑)
ただ絵を描くだけの仕事っていうんじゃなくて、心が満たされる時間をつくってくれたなって思いました。

そういう彼女も仕事で困っていたときに、ともだちが助けてくれたことがあったって言ってました。だから巡ってきて自分の番だっていう感じ。
そしたら次は私がやっぱり誰かが困っていたら手をさしのべたい。

誰かを助けようと思ったらこの資本主義社会、お金は絶対に必要なんだよ。
それを今回のことでひどく思い知らされている。
私自身は困らない程度の生活と推しに会いにいけるだけのお金があれば良いと思っていた。
でも今はそれ以外に大事な人が困った時にさしのべられるだけの手=お金は絶対に持たなくてはならない!と心に強く思ってる。

ともだちが私がそう思ったことを実践していて、ただただ「ちょうかっこいい!」って思ったのです。

こんな良い仕事くれて「ありがとう」
すごく気に入った絵を描いてくれて「ありがとう」

ふたりで「ありがとう」の言い合いでした。

昨夜もちょっとしたアドバイスでめちゃくちゃ「ありがとう」って言われて
それが一番だなって思った。
でも自分のためじゃなくて、こういう「ありがとう」をくれる人たちのために
私はお金持ちになるんだ!!!

一粒万倍の日。
まさにこうやって一粒の絵が、万倍もの「ありがとう」を生んだ日になったのでした。

読んでくれてありがとう!心に何か残ったら、こいつにコーヒー奢ってやろう…!的な感じで、よろしくお願いしま〜す。