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2021.10.2,3 山口ペイトリオッツvs豊田合成スコーピオンズの結果と感想(B3TV)

いよいよ10月1日(金)よりB3リーグ2021-22シーズンが各地で開幕。
このnoteでは山口ペイトリオッツをB3TVで、観に行ける範囲でのアウェイゲーム観戦を通じてお送りします。

2021年10月2日(土)14時開始 山口ペイトリオッツvs豊田合成スコーピオンズ(B3TV)

山口県初のプロバスケットボールチームの記念すべき開幕戦は宇部市・俵田翁記念体育館にて、豊田合成スコーピオンズを迎えてのゲームとなりました。
この日の試合は地元・山口県のTV局、yab山口朝日放送の制作で地上波実況生中継!さらにはB3TVでもyabご協力のもと、同内容の配信がLIVE配信となりました。当初はLIVE配信のみyabの中継番組が配信されるとの告知でしたが、B3TVのVOD(ビデオオンデマンド:見逃し配信)でもLIVE配信時とおなじ内容でアップロードされておりました。実況はyabアナウンサー・浅野航平さん、解説は元安陽一さん(徳山大学准教授・元岡山トライフープHC)。
地元・山口エリアでの放送を考慮して、初心者にもわかりやすく、バスケットボールを伝えていこうという姿勢と共に、ペイトリオッツの選手の魅力もあわせて発信していこうという気持ちがはっきりと見えてました。
また従来のB3TVでは味わえないカメラワークも。
開幕戦観ただけでブースターになっちゃうくらいの勢いのある配信でした。

スターティング5:山田、山下、エヴァンス、山口、サンプソン
1Q:山口ペイトリオッツ公式戦最初の得点は山下颯。ゴールテンディングから生まれました。序盤から集中力が高く、一進一退の攻防。気負いすぎたサンプソンが1Q途中で3つ目のファウルをもらうとベンチに下げざるを得なくなります。代わった延原がいい活躍を見せると、山口がドライブで、3ポイントシュートで連続得点。見せ場を作ります。ファウルトラブルで合成・タッカー、ビルップス、ゲッティーズにフリースローを与えたのが響き18-26と苦しい立ち上がり。
2Q:開始から3ポイントシュート中のファウルで合成・竹村にフリースロー3本、さらにタッカーにスコアされ11点ビハインド。しかしここから反撃開始。エヴァンスを中心に、山口の2本の3ポイント、さらに土居の3ポイントで一気に差を縮め35-33でオフィシャルタイムアウト。終盤まで追いつ追われつの展開だったが、合成・國分の3ポイント、タッカーのフリースローで42-45で前半折り返します。
3Q:リングに嫌われだした合成。エヴァンスを中心に、井手や山口らが躍動。スコアを重ねていきます。後半、山田を投入し逃げ切る準備のペイトリオッツ。山口、エヴァンス、山田の得点で一気に突き放し69-60。9点リードで最終Qへ。
4Q:ラスト10分、勝利は目前かと思われたが合成・隅廣、タッカー、ゲッティーズらの活躍で猛追。ファウルトラブルに見舞われたエヴァンスがファウル→不服とした態度がテクニカルファウルとなり5ファウルで退場。サンプソンの得点で食い下がるも合成・ゲッティーズのダンクで75-77と逆転に成功、そのままオフィシャルタイムアウト。疲れからか最後は足が止まってしまった感のあるペイトリオッツ。息を吹き返した合成、東の3ポイントシュート、ファウルで止めるしかないタッカーの確実なフリースローで得点を重ね、83-92で試合終了。惜しくも開幕戦勝利とはなりませんでした。

2021年10月3日(日)14時開始 山口ペイトリオッツvs豊田合成スコーピオンズ(B3TV)

スターティング5:山下、エヴァンス、山口、サンプソン、エイケン
1Q:前日の雪辱に燃えるペイトリオッツ。スターティング5に山田ではなくキャプテンのエイケンを起用。サンプソンと土居をうまくローテーションしながらの起用に両選手が応えます。特に存在感を示したのが土居。バスケットカウント含む5得点。両チームとも譲らずの展開で20-19。
2Q:土居のシュート、エヴァンス、山田の連続3ポイントシュートで序盤から突き放すも、ターンオーバーで流れをつかみきれず、合成・東の連続得点で反撃。一進一退の攻防で1点差まで詰められるも、終盤エヴァンスが連続得点。最後のポゼッションでエイケンからのエヴァンスのアリウープも飛び出し、47-42でいい流れのままハーフタイムへ。
3Q:積極果敢なディフェンスから山下が連続得点で流れをつかむと合成、スコア出来ない時間帯もあり、終盤、山口、山下が3ポイントシュート、延原もスコアを記録し圧倒。73-55と大きくリードを広げ最終Qへ。
4Q:合成、國分の3ポイントシュート、東、タッカー、ビルップスらの活躍で76-68と8点差まで縮めオフィシャルタイムアウト。サンプソンの連続得点もビルップス、竹村の3ポイントで追撃する合成。しかしペイトリオッツは冷静にオフェンスに時間をしっかりと使い87-80、7点リード。残り1分となったところで合成はファウルゲームを仕掛けるものの井手、山田が着実に得点を重ね、95-85で公式戦、記念すべき初勝利を手にすることとなりました。

yab山口朝日放送の取材力、豊田合成・隅廣選手と山口・宗野選手のマッチアップ

開幕戦である10月2日のyab実況生中継の中で、豊田合成スコーピオンズ、隅廣選手と山口ペイトリオッツの宗野選手のライバル関係がクローズアップされる場面がありました。隅廣選手と宗野選手はともに山口県出身で同い年。
隅廣選手は山口高校、宗野選手は宇部工業高校で県内のライバル校同士。彼らの世代が中心となった3年生のインターハイは山口高校が出場し、ウインターカップには宇部工業高校が出場としのぎを削った仲。
隅廣選手は”山口の高校バスケ界のレジェンド”と実況の浅野アナウンサーが伝えており、B3TVを視聴していた愛知界隈の合成ブースターがざわつくというツイッターでの報告が。山口高校卒業後はバスケットボールの強豪校、愛知学泉大学へ進学。そのまま愛知に残る形で豊田合成へ就職。昨季までキャプテンとしてバスケ部を牽引してきました。
一方の宗野選手は地元で就職、地元のクラブチームで腕を磨き、ようやくたどり着いた”オールドルーキー”。
第4Q、残り35秒というタイミングで出場機会を得た宗野選手には大きな拍手が送られ、このゲームの最後の豊田合成のポゼッションではついに2人がマッチアップ。夢のような一瞬でした。
こうしたドラマが実況という語り部によって多くのファンを惹きつける。
敗れはしたものの、B3TV加入しておられるB3リーグのファンの方には観てほしいし、山口のブースターさんはペイトリオッツに誇りを持ってほしいなぁと思います。

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