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はじめて観た試合でジャイアンツ女子チームにハマってしまった訳。2023.6.10 vsZENKO BEAMS@中栄信金スタジアム秦野

きっかけは日テレG+の女子野球特番。


ジャイアンツファン2年目の私、読売ジャイアンツ女子チームについてお話しようと思います。
読売ジャイアンツはご存じ、プロ野球チーム。
1軍、2軍に加え、多くの育成契約選手を抱え、その育成の場として3軍を持ち、他球団の3軍チームや「プロアマ交流戦」という形で、大学野球部や実業団チーム、独立リーグ球団との試合を行っております。

そしてもうひとつ、読売ジャイアンツのユニフォームをまとい、戦うチームがあります。

2022年、ジャイアンツは新たに女子チームを創設、一期生として4人が入団。当然のことながら野球はチームスポーツなので4人では野球はできず、日々の練習と、ゴールドジム女子硬式野球部の一員として1シーズン実戦を詰んできました。
その間、2023年シーズンのチームの本格始動に向けセレクションを実施。シーズン終了後のファンフェスタ2023にて全20選手が「読売ジャイアンツ女子チーム」としてお披露目。
2023年より、関東硬式女子野球連盟主催のヴィーナスリーグ(2部制をとっているため、正確には1部に相当する、プレミア ヴィーナスリーグ)に参戦しています。
今回は読売ジャイアンツ女子チームについてのお話です。

読売ジャイアンツの情報番組、日テレG+「超ジャイアンツ」では読売ジャイアンツの1軍の直近2週間の結果や振り返り、選手の独占インタビュー、2軍の情報など内容満載の一時間番組で、そのなかに女子チームのコーナーがあります。番組MCの宮本和知さんは読売ジャイアンツ女子チームの監督をつとめておられるため、わずか5分くらいですが、注目選手の紹介インタビュー、女子チームのハイライトやイベント活動など女子チーム情報を観ることが出来ます。
ヴィーナスリーグ開幕や女子野球注目の試合がある時期はジャイアンツ女子チームの一時間の特別番組が放送され、再放送もたびたび目にすることができます。
2023年シーズンのチーム本格始動、いよいよシーズン突入という時に放送された特番、「野球新時代の幕開け〜“魅せる” ジャイアンツ女子 夢への始動〜」では、一般企業を退社しジャイアンツに入団を決意、特別な想いでシーズンに挑む田中美羽選手の一日に密着、中学生硬式野球大会で女性初の胴上げ投手となった一期生、島野愛友利選手の野球に対する葛藤、練習に表敬訪問に訪れた高橋由伸さんと初代エース・清水美佑選手が一打席勝負!など見所満載で、同時に女子野球の現状、ジャイアンツ女子チームが描く未来への展望がつまった番組でした。ゲストに野球女子日本代表監督でもあり、ヴィーナスリーグに参戦しているZENKO BEAMS監督、中島梨沙さんが招かれていたのも良かったですね。
ジャイアンツ女子チームを応援するきっかけとなりました。

はじめて観た試合で魅せたジャイアンツ女子チーム

チャンスがあったら観に行きたいなぁと思っていた5月、翌月の勤務シフトをみたら週末に休みがありました。販売サービス業勤務なので基本、土日は出勤なので、急いでジャイアンツ公式アプリから試合スケジュールをチェックすると6月10日、神奈川県秦野市、対戦相手はZENKO BEAMSとの試合が組まれておりました。

前日の雨もやみ、天気はくもり。23℃。
試合開始は朝9時。朝5時起きで高速道路に乗って2時間半、8時半に球場に到着。観戦無料。

2023年6月10日 神奈川県秦野市 中栄信金スタジアム秦野

先攻:ZENKO BEAMS
1.廣瀬(RF)2.鎌田(3B)3.内永(CF)4.坂口(C)5.河野(SS)6.安食(LF)7.小清水 環(DH)8.小清水 悠(1B)9.依田(2B)、先発投手はサウスポーの泰

後攻:読売ジャイアンツ
1.長田(3B)2.田中(RF)3.島野(2B)4.金満(C)5.吉安(DH)6.山下(LF)7.中村(SS)8.東(1B)9.真砂(CF)、
先発投手は小野寺

感想と試合経過をあわせて、
試合が動いたのは2回裏、ジャイアンツ女子チームの攻撃。先頭の金満がレフトオーバーのツーベースで無死二塁。吉安が送って一死三塁。山下が三振となり二死三塁。中村が粘って四球で二死一三塁となります。つづく東の打席、カウント1ボールとなり、ピッチャー泰が一塁に牽制。飛び出していた一塁走者の中村がランダンプレーになります、その間に三塁走者の金満が一気にホームを駆け抜けホームイン。中村は挟殺プレーでタッチアウト。1点を先行しました。1-0。
いわゆるフォースボークというプレー。相手左ピッチャーは一塁側に身体が向いているので一塁走者がよく見えます。一塁走者の中村は大きくリードを取り牽制を誘って、わざと一二塁間に挟まり、その間に左ピッチャーの視界に入ってこない三塁走者がホームまで駆け抜ける。
投げる、打つ、守る、だけじゃない+アルファの"戦術面"で1点を取りに行く。
その姿勢を見た衝撃的なプレーでした。野球の面白さをあらためて"魅せて"くれました。
4回裏にも吉安のタイムリー、連打と相手のエラーも絡み3点追加。4-0。
6回表から高卒ルーキー左腕、日高が登板。四球と進塁打、4番坂口のタイムリーで1点を失うも、 ピンチを切り抜け4-1。
6回裏には二死から四球で出た吉安に代わり代走で原田が盗塁で得点圏に進むと、5回表より守備から入った相見がタイムリーツーベースで追加点。5-1。
最終回は回跨ぎで日高が3人で斬って取り、試合終了。試合時間は1時間41分でした。
試合全体通して感じたことは、両チームとも守備がしっかりしていたということ。ZENKOはエラー(悪送球)による失点で点差がついてしまいましたが、もっとエラーがポロポロ出たりするレベルを観る前は想像していたので、レベルの高さにはおどろきました。

女子野球ならでは、という気付き
普段プロ野球にしか触れていない私、ヴィーナスリーグを観に行って気付いたことをいくつか。

■7イニング制、点差コールド、DH制、金属バット。
アマチュア(主に中学生までの)野球では7イニング制が採用されてるのを聞きますが、ヴィーナスリーグも採用。また3回終了時10点以上、5回終了時7点以上の得点差でコールドゲームに。
さまざまなカテゴリーのアマチュア野球では多くのカテゴリーでDH制を採用しており、ヴィーナスリーグもそれに漏れず。むしろDH制を採用していないのは高校野球か、プロ野球セントラルリーグか。
また、金属バットの使用が認められております。
7イニング制の野球を観戦したのは初めてなので、もうちょっと長く観てみたいなぁと思いました。ぜひ、女子プロ野球のリーグがこの先、創設されるなら、9イニング制でお願いしたいものです。
■選手のアナウンスは「●●さん」
ヴィーナスリーグの日程を見ると、ひとつの開催球場で2~4試合組まれており、運営のお手伝いとして試合を行ってないチーム(主に学生)の選手が場内アナウンスやボールガール、スタンドのファウルボール回収の運営ボランティアにあたっています。
選手アナウンス、例えば選手紹介の際には「▲番、■■(守備位置)、●●さん、背番号 ✕」とアナウンスされます。テレビでみる高校野球でいうアナウンスの「●●くん」と同じ感覚です。ただし、アンパイヤ(主に男性)の紹介は敬称略でした。
それと、イニングの終了時に入った得点をアナウンスしていました。
■とにかく選手が元気に声だしてます。
「女子野球、一度観に来てください。選手から元気もらえますから」
と冒頭に書いた日テレG+「超ジャイアンツ」でMCの宮本さんがいつだかいった言葉。
女子野球は、いつだって明るくて、元気で、活気がある雰囲気。試合中、負けていても、ベンチメンバーは声出してチームメイトを励まし、応援している。
イニング間、守備側のベンチメンバーは塁線の手前まで出ていってピッチャーに声援を送るのは女子野球ならでは、だと思います。違っていたらすいません。
■プロ野球と違い、強襲性の当たりもエラーの記録が多い印象。
スコアブックつけて観ていると、内野手への強襲制の当たりが内野安打で記録されることが少なく、身体やグラブに当たればエラーのランプがつくことが多い印象。スコアボードに安打数が出たり、HEFcの電光掲示があれば問題ないのですが、webの一球速報というアマチュア野球のサイトで見ると手元のスコアブックと安打数が合わなかったりします。ジャイアンツ女子チームのX(旧・Twitter)でも試合結果しか表示されないのはそのためでは?と思います。

■女性選手ならではの個性や容姿、道具など
読売ジャイアンツ女子チームに限れば、男性選手と同じくNikeの選手仕様のユニフォームを着用。宮本監督をはじめベンチ入りするコーチングスタッフにはNPBのパッチが首の後ろについていましたが、選手たちにはパッチがついていない仕様のユニフォームを着用。当然、背中には背番号のみ刺繍されてます。
昨年、何試合か観ることがありましたが、ビジター用のユニフォームを着用した姿はほとんどなく、阪神タイガースwomenとの交流戦をはじめ、何試合かは4thユニフォームである橙魂シリーズのオレンジのユニフォームを着用。これが女子チームが着用するととても映えます。
キャップはニューエラのジャイアンツキャップですが、こちらは59fiftyのオンフィールドキャップではなく、アジャスター式のレプリカキャップ。髪の長い選手がアジャスター上の穴から束ねた髪を出していたりと女性ならではだと思いました。あとキャッチャーの金満選手がつけているアイパッチ(アイブラック:目の下につけるまぶしい太陽の光を抑えるシール)はピンクのNikeのスウォッシュがついてて可愛い感じ。
また女子選手も個性に富んでいて、いかにも女性アスリート!みたいな選手もいれば、漫画に出てきそうなロングヘアの小柄なメガネっ娘みたいな選手がスタメンにいたり、選手名簿を見ると57歳の現役選手がいたりと、まだまだいろんな対戦のなかで個性溢れる選手を見つける楽しみが増えそうです。ちなみに選手名簿、というか公式パンフレットは一部1000円。本当に選手名簿なので背番号、名前(フリガナ)、年齢、出身地、経歴(中学・高校・以降の所属チーム)しか掲載されておりません。せめて投打の利き腕だけでも載せてほしいものです。

ジャイアンツ女子チーム、選手別レプリカユニフォームはオンラインストアで販売


応援はまず形から入るタイプの私、読売ジャイアンツのオンラインストアでは選手別のレプリカユニフォーム、選手名タオルが販売されてました。
ちなみに2024年は女子野球シーズン開幕してからの販売になるとは思いますので、興味あるかたはチェックして欲しいです。
この日の観戦に向け、記念に一着購入。あわよくばサインいれていただければと、田中美羽選手のユニフォームを購入。ちなみにはじめてのジャイアンツのレプリカユニフォーム。
試合終了後に出待ちをして、サインをいただき満足で球場を後にしました。
まだまだ大人気というわけではないですが、みんながマナーを守って、試合後の交流が続いて出来ていければいいなぁ、と思います。


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