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day46 もっと早く話せば良かった。

私は真面目な話が苦手だ。

かしこまったような顔をして

真剣に話すことができない。


真面目に怒られていても

ヘラッとしてしまう。


それは無意識の時もあれば

笑えば少しは和むと思って

わざと笑ってしまう時もある。


それで相手をイラつかせてしまってることも

多々あったかもしれないが、自覚はない。


案外ちゃっかりしている性格なのだ。


だから相手から真面目な話をされたとき

自分がどんな顔をしているのか

一度鏡で見てから望みたいものだ。


でもそんなことはできるはずもなく

そういうときは

なるべく笑わないようにしながら、


相手の話を真剣に聞いてますよ、

というように相手の目を見て

聞くフリをしている。


だから、逆に

自分が「ある人」に

真剣な話をしたいと考えた時


どう伝えればいいか

どんな顔で、どんな入り方で

話を進めればいいかがわからない。


もっと掘り下げれば

・どうせ相手に伝わらないしっていう諦め

・真実を知るのが怖いっていう恐れ

・否定されるかもしれないっていう怖さ


そういうものが混ざって

めんどくさくなって

だけど言わなきゃって思いつつ

結局携帯で文字上のみで伝えてしまうことも

時々ある。


そうすればこちらがもし怒っていても

「笑」1つ入れてしまえば

それは笑いながら言っているんだなって

相手には伝わる。


実際は笑っていなくてもね。


「!」1つつければ

そっけない文章がはりきった文章に変わる。


まあ気にする人は気にするし

気にしない人は気にしないが。



でも、昨日の私は

顔と顔を突き合わせて

話すことを選んだ。


諦め、恐れ、怖さ全部飲み込んで

言葉がつっかえつつも伝えたいことがあった。


ーーーーーーーーーー

朝から決めていた。

「今日の仕事終わり伝えに行こう」


その1日はなんだかふわふわしていた。


ずっと話の内容を考えていて

仕事にもあまり集中できなかった。


自分が話している時の

相手の反応を無駄に想像して


やっぱりこう伝えたほうがいいか、

いや、でもこれが言いたいから

ここははっきり伝えなきゃな、


自分と葛藤していた。


その1日があっという間に感じた。


仕事を終え、

緊張が走った。


昔部活できついランニングメニューをする

直前みたいな感覚になった。


嫌だけどやるしかない。

体が硬直して時々震える。

寒さから来る震えに似たような

だけどそれとは違う震え。


外は雨が降っていた。

先にコンビニに寄って

2人分の飲み物を買った。


無言の時間をなるべく

自然と過ごせるように。


真面目な話をしている時の

無言の時間こそが焦りを生む。


仕事中のシュミレーションは

多少意味があったみたいだ。


余裕を持って本当に伝えたいことだけが

伝わればいい。


そう思って買った。



いよいよ、きてしまった。


相手の家の前に着き

電話をする。


「話したいことがあるから

10分くらい出てきて欲しい」


雨を配慮して

玄関で話すことになった。


相手は「急にどうしたの?」って

少し驚きつつ不思議そうにしていた。


あらかじめ連絡もせず

押しかけてしまったのにも

理由がある。


相手に準備をさせないためだ。

考えさせない。


率直な気持ちを聞きたい。

何も考えていなかったそのクリアな頭で

私の話を聞いて欲しい。


もちろん申し訳ないとも思ってた。



だけど、静かに

私の話を聞いてくれた。


とっかえつっかえだったけど

話せた。


改めて思ったのは

飲みものがあって

本当によかった。


なかったら一方的に話して

終わってたかもしれない。



あー疲れたけど

話せてすっきりだ。


言いたいことは

相手に伝わるように

ちゃんと傷つかないように

考えて


自分が伝えたいことを一番に

伝えることだ。



よくやった。




サポートありがとうございます。心から感謝いたします。