day48 お金と考え方。

お金のことについてとことん考えられる小説は後にも先にもこの一冊になるだろう。

主人公の一男はある日、宝くじを当て、三億円を手にするが、昔の親友九十九に奪われ、失踪される。

だが、九十九は会社の社長でその会社を売り、10億超えのお金を手にしている。それでもお金を奪い、失踪したのはおかしい、理由があると考え、一男は九十九を探しに行く。

探しに行くにあたり、2人の大金持ちと会い、さらにお金についての考えは混乱し、深く考えさせられる。


お金は必ずしもイコールとして幸せにはつながらない。本当の幸せとはなんだろうか。

私にとってお金とは、やりたいことに対する対価でそのために貯めることもあるし、借りることもある。

見方によっては、お金があれば自由になれる、お金があればなんでも手に入る、そんなふうに考えている人も少なからずいるだろう。

だが、お金には付き纏うものがある。

それが裏切りだったり、疑いだったり、優越感だったりはわからないが。

今でこそ、キャッシュレスやら電子マネーやらが拡がり実際の現金を目にしなくともお金が動く。百円や十円、一円での重みを感じなくなるだろう。それでも自分の信頼を数値化されたお金という数字を見つめ直し、自分の幸福とは何かを考え続けることが上手なお金の使い方にもつながるだろう。

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