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リストカットをするなと言わなかった先生

高校の頃一時期不登校だった

理由は特になかった
ちょっとした悪口程度があっただけで
いじめられてたわけでもないけど不登校になった

たぶん、中学の頃のいじめられてた
反動がきてたのだとおもう。
中学の頃は不登校にはなれなかったから。
あの場でなったら一生世の中にでれなくなると思ってた。


不登校になったのは高校1年の終わりに少しと
高校2年の春から秋くらいまで。

あれって本当に不思議。
ずっと行かないと自然と行けなくなるものみたい

2年の頃はほぼ図書館登校をしてた
体調のいい時だけ授業に出てたって感じだったから
出席日数とかは平気だった

ある時、担任でもない、教科担任でもない
部活の顧問でもない。なんの共通点もない
先生が図書館に来た。
そうしたらいきなり

"リスカしとるか?"

と聞いてきた。
正直なんじゃこいつと思った。

そんなこと他人に初めて聞かれた
してますって言ったらこいつどうするんだ
と思って

"してます"

と答えた。

そうしたらその先生は


"今しとけよ"

なんてことを言うんだ。
やべーやつだ。と思っていたら

"考えてみろよ、大人になって子供ができて
子供の前でリスカする親のことどう思う
今なら守ってくれる人がいる
大人になったら自分のことは自分で守らんとかん。だから今、やめろとは言わない"

と言っていた。

あの頃は何がわかるんだ
わかったフリすんなと思ってたけど
あの言葉があったからリスカをやめることが
できたんだと思う。
それにそんなことを言ってくれる大人は
その先生だけだった。

それ以来、とくに話すこともなくなった。
すれ違っても何事も無かったかのように
挨拶程度。

卒業式の日

卒業おめでとう。

それだけ。
なんやそれ。

でも多分その先生はわたしのことなんて
覚えてないだろうな。

だけど唯一言えるのはあの言葉があったから
リスカ跡に対して後悔もしてないし
むしろ今じゃなくて良かったと感謝してる。

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