人生初のバリウム検査と、アイネクライネナハトムジーク
#映画
健康診断のために、午後14時から休暇をとり、
人生初のバリウム検査をした後の気持ち悪さを、
なんとかお気に入りのラーメンを食べ落ち着かせた。
15時過ぎには暇になったので、TOHOシネマ日比谷にて映画を見た。
平日の、いつもはバリバリ働いている日中に、日比谷で映画をみるために
ビルの屋上で暇をつぶすなんで、32歳独身OLにとっては最高の時間。
#伊坂幸太郎
「アイネクライネナハトムジーク」
原作は本で読んでいる。伊坂幸太郎先生は、大学の先輩で、普段小説を読まないわたしが唯一読む作者。
(もちろん、遠い遠い、会ったこともない先輩)
以下、
#ネタバレ ありますので。
簡単にまとめると、
冴えない社会人男性が、同級生同士結婚した友人夫婦と、その夫婦の友達の彼氏であるプロボクサーとの何気ない関わりの中で、運命的な出会いをはたした彼女と結ばれる話。
っていうハッピーエンドの映画なのだけれど、
描かれるそれぞれのキャラクターに個性しかなく、それが面白い。
「ベリーベリーストロングだろ」
「命知らずだな、と思って」
笑いを誘う、巧みなセリフと演出をまぜつつも、
難聴の少年が、ボクシングの大会会場で、木の枝を折り、それに
小野が応えるシーンはグッときた。(泣いた)
わたしは好きな映画だった。欲をいえば、本にあるような
最後に、すとんと落ちる感じと、
読み終わった後に、「ああ今回もおなかいっぱいだ」という感覚が
あるといいなと思う。
いずれにせよ、伊坂先生の映画は期待を裏切らない。
本も、映画も、等しく楽しめる。
そういえば、伊坂映画にいつも登場する俳優や女優が
今回はあまり登場しなかった気がする。監督の方針かしら。気になります。