【134】3分ドラマ脚本「みそじ婚」36話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

登場人物

・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長

▼台本

▼本文

仕事をしている亜希。忙しそうにしている。時計は21時を回って
いる。
亜希の携帯が鳴る。ディスプレイには「お母さん」という表示。
亜希「…もしもし何」
真美の声「あんたまだ仕事なの」
亜希「そうだよ」
真美の声「こんな時間まで?」
亜希「先寝てていいから。用ないなら切るよ」
電話を切る亜希。ため息をつく。
 
〇亜希のマンション・中(夜)
亜希が疲れた様子で帰ってくる。
亜希「ただいま~」
パジャマ姿の母・真美がソファーで待っていた。
亜希「はぁ…疲れた」
ソファーにバタンを座る亜希。
真美「あんたもう23時よ?」
亜希「先寝てていいって言ったじゃん」
真美「いつもこんな遅いの」
亜希「まぁね…編集者だし」
真美「亜希。あんたの会社ヤバいんじゃないの?」
亜希「は?」
真美「ブラック企業ってやつじゃないの」
亜希「や、何言ってんの。私好きでやってんだけど」
真美「最近よく聞くじゃない、やりがい搾取っていうの?」
亜希「…お母さんにはわかんないでしょ」
真美「お母さんは心配してんのよ、嫁入り前の娘なんだから」
亜希「はぁ…もう…」
真美「何よ」
亜希「お母さんはさ、私にどうなって欲しいわけ?仕事辞めて結婚して欲しいの?それで幸せになるのってお母さんでしょ」
真美「何…。あんたのこと思って言ってんでしょ」
亜希「私のこと思って言ってるわけないでしょ」
真美「?!」
亜希「お母さん、私に結婚結婚いうけどさ、お母さんだってお父さんってケンカして出てきたんじゃないの?!私はこの仕事が好きで、やってるの。もちろん辛いことだってあるよ、仕事だから。そういうのお母さんにはわかんないでしょ。口出しするなら出てってよ」

部屋を出ていく亜希。眉間にシワを寄せる真美。

〇同・寝室

ベッドに飛び込む亜希。
亜希「あぁ…!もう!!」

(つづく)

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