【128】3分ドラマ脚本「みそじ婚」30話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

登場人物

・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長

▼台本

▼本文

〇オフィス・中
自席で少し考え事をしている亜希。
 
〇(フラッシュ)
二宮「私、やっぱりいつかは絶対に表紙飾るくらいFLOURの人気モデルになりたいですってキラキラした目で話すんです」
 
〇(元の場所)オフィス・中
少し考える亜希。亜希は、先ほどまでパソコンで書いていた企画書を消していく。画面を見つめ、意を決したように企画書を書き始める亜希。
×   ×   ×
集中して企画書を書いている亜希。
オフィスから帰っていく人々。夕方になっている。
亜希「できた…!」
少し嬉しそうな亜希。
 
〇同・編集長の部屋・中
編集長・矢部が仕事をしている。
ノックの音が聞こえる。
矢部「はい」
亜希の声「失礼します」
亜希が入ってくる。矢部に近き、企画書を矢部に差し出す亜希。
亜希「すみません、これ、どうしても見て欲しくて」
矢部「…?」
企画書に目を通す矢部。それをドキドキした様子で見るめる亜希。
矢部「どうしてこれを?」
亜希「私、正直、桃子ちゃんの顔写真の掲載がなかったのは、編集長に相談なしに勝手なことしたからだって思ってたんです。でも、そうじゃなかった。編集長がFLOURのことも、桃子ちゃんのことも、読者のことを一番に考えてるように私は考えられてたかなって思ったんです」
矢部「この企画の目的は何?」
企画書には「FLOUR大好き女子連載企画」と書かれている。
亜希「FLOURに憧れる人にもっと寄り添うことです。桃子ちゃんに出会って、FLOURのことこんなに愛してくれて、出たいって思ってくれてる人がいるんだなって思ったんです。だから、そんな人の希望になる企画が作りたいです」
矢部「…悪くないわね」
亜希「え…?」
矢部「次の会議までにもっと詳しくまとめといて」
亜希「え……はい!!」

嬉しそうに部屋を出ていく亜希。

(つづく)

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