【98】3分ドラマ脚本「明日も空は青い」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

野島桃音(17)…高校生
山城秀(23)…写真部・桃音の顧問
八木梓(25)…桃根の担任
部員たち

▼台本

▼本文

〇有希子の家
白石有希子(30)が呆然とした様子でテレビを見ている。
悲しそうで悔しそうな表情。
 
〇(回想)テレビ局・会議室
田中晃(37)に有希子がいる。
有希子「脚本も私って話でしたよね?私の企画なのに何で違う人が書いてるんですか?」
晃「ほら。それはいろんな事情がさ」
有希子「でもこれ、私名前載らないですよね?」
晃「(ため息)…。白石さんさ。これからも脚本家としてやっていきたいなら、そういうことあんまりうるさく言わない方がいいよ」
有希子「…や、でも…」
晃「あーでもも何もないの。もうこれ決まったことだから。いいじゃない企画通って作品になるんだから」
有希子「…」
 
〇(元の場所)有希子の家
ドラマのクレジットには「脚本佐々木果歩」の文字。
有希子「…っ」
 
〇道
トボトボ歩く有希子。
 
〇小さな橋
橋から下の川をぼーっと眺める有希子。
風が有希子の髪を揺らす。
有希子「あー!」
悔しそうに涙を堪える有希子。
涙を堪え、上を向くと、青い空が広がっている。
有希子「…」
老翁がやってくる。
有希子はそれに気付く。
老翁「思う存分叫べ。わしはもう叫ぶこともできない。それくらい歳をとった」
有希子「…」
老翁「叫ぶことは若者の特権だ」
去っていく老翁。
有希子「(小声で)若くないし…」

〇道(夜)
歩いている有希子。
救急車が停まっている。
昼間の老翁がストレッチャーで運ばれていく。
有希子「…!」
去っていく救急車を見つめる有希子。走り出す有希子。

〇有希子の家(夜)

急いで帰って来て、パソコンで脚本を書き始める有希子。

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