【101】3分ドラマ脚本「みそじ婚」2話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

・新山亜希(29)…会社員
・石島裕(29)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1

▼台本

▼本文

〇亜希のマンション・中(夜)
裕と亜希がいる。
裕「する?俺と。結婚」
亜希「え……や、何言ってんの」 
裕「…冗談だよ。ま、でも仕事大変だったら、俺は大歓迎だけどな。じゃ俺帰るわ」
去ろうとする裕。扉の前で立ち止まり
裕「あ。30歳おめでとう」
去っていく裕。
呆然とする亜希。
亜希「……は?」
 
〇出版社ビル・外観(日替わり)
 
〇同・中
看板には「FLOUR編集部」と書かれている。
デスクには資料が山積み。パソコンで仕事をしている亜希。
同僚1がやってくる。
同僚1「新山さんこれチェックお願いします」
亜希「はい」
もらった原稿を見ると「30代結婚観のリアル」と書かれている。
亜希「…」
原稿には「30歳前に結婚すべし!!」
「30歳過ぎると結婚が遠ざかる」
「出産に関して不安を感じる」などと書かれている。
苦い顔をする亜希。

〇同・休憩室
飯田美南(29)と昼ご飯を食べる亜希。
美南「は?それってプロポーズ?亜希彼氏いたの?」
亜希「いやいやいや違う彼氏じゃない」
美南「何それ」
亜希「いや私もわかんないんだけど…なんか30になったら結婚しようって昔約束した?みたいな」
美南「何それ少女漫画じゃん。で、亜希は嬉しかったの?」
亜希「………いや。プロポーズされるよりも企画通る方が嬉しいと思うんだよね」
美南「まぁ、いいんじゃない。あんたらしくて」
亜希「でもさ、やっぱり世間は“もう29”なんだよね…さっきゲラの確認してたらさ、30までに~とか、30過ぎると~とかさそんなんばっかだったんだよね…。絶対30からが仕事楽しいのにさ…」
美南「仕事人間だねぇ」
亜希「はぁ…男に生まれ直したい」
美南「それは無理だから」
亜希「だよねぇ…」

(つづく)

▼お問合せ

▼連絡先

mail:akari.3zuki@gmail.com




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?