【152】3分ドラマ脚本「みそじ婚」52話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

登場人物

・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・医師
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長

▼台本

▼本文

〇オフィス・トイレ
洗面台の前で涙を流して、拭いている佐藤。
亜希がやってくる。
亜希「大丈夫?」
佐藤「すいません…」
亜希「…」
佐藤「なんでなんですかね。私編集長から嫌われてるのかな…」
亜希「…うん、そう思うよね。わかる!私もそうだった。…でも編集長は誰よりもみんなのこと見てる。たぶん思ってるよりも優しいんだと思う」
佐藤「…」
亜希「…間違ってたらごめん。佐藤ちゃんも何ていうか…体調よくなかったりする?こないだ、なんか話したいことあったんじゃないの?」
佐藤「すみません…ほんとすみません…私…」
佐藤が何か話すが、佐藤の声が無音になる。
亜希「……」
 
〇同・休憩室
深くため息を付いている亜希。
美南がやってくる。
美南「おっつぅ」
亜希「…」
美南「今度は何?」
亜希「んー…」
美南「つーか亜希のこと励ましても励ましてもここ来るとずっとため息付いてんだけど」
亜希「なんかさ、なんていうかさ…うん、いろいろあるよねぇ、ほんと」
美南「(亜希を見て)…」
亜希は矢部が通るのが見える。
亜希「ごめん美南。また今後」
矢部を追いかけ、出ていく亜希。

〇同・廊下
矢部が歩いて行く。亜希が矢部を追いかける。
亜希「編集長」
矢部「?」
亜希「お話があります」
矢部「…さっきのことなら」
亜希「わかってます」
矢部「?」
亜希「佐藤さんには私の方からちゃんと話すように言いました」
矢部「……そう。少しは成長したみたいね」
亜希「…」
去っていく矢部。矢部の背中を見つめる亜希。

(つづく)

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