【138】3分ドラマ脚本「みそじ婚」40話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

登場人物

・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・医師
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長

▼台本

▼本文

〇亜希のマンション(夜)
亜希がやってくる。
亜希「ただいまぁ」
時計は『23時45分』を指している。ソファーにもたれかかる、亜希。
亜希はぼーっとする。
ラインのバイブ音が鳴る。ラインは裕からで、『無理しないでね』と書かれている。
亜希「…」
 
〇オフィス・会議室(日替わり)
FLOUR編集が会議をしている。その中には亜希や編集長の矢部がいる。
亜希がプレゼンしている。
矢部「どうかしら?」
同僚1「私はいいと思います。自分が出れるかもと思うとワクワクすると思うので」
同僚2「その企画、インスタにもハマりそうですよね」
同僚1「確かに」
同僚3「でもこれ、一回目に出る人探すの大変そうですよね」
亜希「それは大丈夫。…たぶん」
矢部「…どういうこと?」
亜希「この企画は、桃子ちゃんのことがあって浮かんだことなので、第一回目は桃子ちゃんに声掛けたいなと思ってまして。それなら顔もバッチリ移りますし」
周りは「いいね」という反応である。
矢部「…」
亜希「編集長、どうでしょう…?」
矢部「それは保留ね」
亜希「え…」
矢部「言ったでしょ。あの子のデビューはきっと貴重になる。二宮さんと相談させて頂戴」
亜希「……わかりました」
×   ×   ×
会議室から出ていく社員たち。
亜希「(追いかけて)編集長」
矢部「?」
亜希「二宮さんとの会議、立ち会わせてもらえませんでしょうか?この企画は責任持ってやりたいんです」
編集長「……あなたは時々そうやって自分を見失う。まずは私だけで話をさせてもらうわ」
亜希「……わかりました。…よろしくお願いします」
去っていく編集長。
眉間にシワを寄せ、小さくため息をつく亜希。

(つづく)

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