【102】3分ドラマ脚本「みそじ婚」2話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

・新山亜希(29)…会社員
・石島裕(29)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・編集長
・新山真美(59)…亜希の母

▼台本

▼本文

〇オフィス・中
看板には「FLOUR編集部」と書かれている。
ゲラ確認をしていると亜希。ゲラには「30までにしておきたい10のこと」と書かれている。
亜希「んー…」
編集長「企画会議始めるわよ」
亜希「あ、はい」
 
〇同・会議室
社員が数人いる。企画の会議をしている。
編集長「じゃあ新山から」
亜希「あ、はい」
プレゼンを始める亜希。
亜希「私は“みそじコーデ”を提案します。
私事ではあるのですが、先日30歳になりまして…30になってももっともっとおしゃれを楽しめたらいいなぁ!と思いまして。
20代の時にできなかったような少し大人っぽいメイクやコーデも加えて紹介できたらなと…」
編集長「…弱い。あえてみそじを入れる理由は?」
亜希「それは……みそじって、マイナスなイメージじゃなくて、三十路だからできるコーデやおしゃれもあるんだってことを知ってもらえたらなと」
編集長「なるほどね」
亜希「はい…」
編集長「没」
亜希「…ですよねぇ」

〇亜希のマンション(夜)
ボンッとソファーにダイブする亜希。
亜希「なんか疲れたぁ…」
ため息を付きながらぼーっと考え事をする亜希。
携帯電話が鳴る。

亜希「………」

何だか出る気になれない亜希。少し時間を置いてから電話に出る。

亜希「もしもし」
電話の相手は亜希の母・新山真美(59)である。

真美の声「亜希?昨日桃送ったから」
亜希「あぁ…ありがと」
真美の声「あと誕生日おめでとう。あんたもう30だねぇ」
亜希「…」   
真美の声「嫁にもらってくれる人がいないかお母さん心配してるよ」
亜希「ああ…うんありがとう。じゃあ忙しいから切るね」

電話を切る亜希。

亜希「(呟く)…“もう”30…」

(続く)

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